検証やトレードで連敗してしまうと、「この手法はダメだ」といった感じですぐに検証を止めてしまったり、トレードでその手法を使わなくなってしまったりしていないでしょうか?
もし、該当する方がいるのであれば、ちょっと考え直してみた方がいいです。
と言うのも、高い勝率を誇る手法であったとしても、連敗することはざらにあり、それでもしっかり利益を出せるからです。
トレードで連敗すると、ダメな手法だなーと思って使わなくなってしまうんですが、違うんですか?
さすがに5連敗してしまったら、その手法を使うの止めた方がいいですよね?
勝率が7割くらいある手法でも、5連敗することは確率的に全然あります。
連敗しただけでその手法に見切りをつけるのは早いですよ。
勝率7割なのであれば、10回中7回は勝てますよね?
10回トレードして5連敗もしたら、勝率7割とは言えないと思います!
なので、その手法は勝てない手法だと思うのですが…
重要なのは、トータル的な視点で考えるということです。
腑に落ちていないと思うので、高い勝率を誇る手法であったとしても連敗することはざらにあること、そして利益がしっかり出ることを、サイコロを使って分かりやすく説明していきますね。
ということで今回は、高い勝率を誇る手法でも連敗することはざらにあり、それでも利益は出るということについて解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、例え連敗が続いてしまったとしても、使っている手法が一概に悪いわけではないということが分かりますので、最後まで目を通してもらえればと思います。
目次
まず最初に
サイコロを使った説明に入る前に。
使用する手法に有効性があるのか?それとも無いのか?を確認するうえで、どのくらいの検証数が必要なのかご存知でしょうか?
統計的には、検証数が多いほど有効性を確認できますが、最低でも100回程度のサンプルを取ることが必要だと言われています。
※
仮に勝率7割の手法があるとした場合、その手法が本当に7割勝てるのかどうかを確認するのであれば、100に満たない検証数ではその結果の信憑性が低いということ。
例えば10回の少ない検証数で7回勝って3回負けた場合、単純に勝率7割の手法である有効性は低いと言える。
逆に10回の少ない検証数数で5連敗になってしまった場合、一概に勝率7割の手法ではないとも言えない。
それではここからサイコロを使い、高い勝率の手法であったとしても連敗することはざらにあり、それでも利益は出ることを確認していきましょう。
サイコロを使って検証してみた
例え連敗したとしても、その手法に見切りをつけるのは早いということをサイコロと使って説明していきたいと思います。
今回なぜサイコロを使って証明していくのかというと、トレードの勝率というのは、サイコロを振って出る目の確率と同じだからです。
用意するのはサイコロ1つだけなので、この記事を読んでいるあなたもサイコロを用意できるのであれば、実際に振ってみて確かめてみて下さい。(※その方が実体験としてより腑に落とせます)
サイコロを振るにあたり、条件・ルールが以下になります。
リスクリワード1:1で勝率が66%の手法があるとします。
本当に勝率が66%程度になるのか?また、本当に利益を出せるのか?サイコロを振って確かめていきます。
それにあたり条件・ルールは以下とします。
・サイコロの目が1・2が出た場合はマイナス1万円となり、×を記入。
・サイコロの目が3・4・5・6が出た場合はプラス1万円となり、〇を記入。
当然のことながら、サイコロの目が1または2が出る確率は3分のⅠで、3以上が出る確率は3分の2になりますね。
そして、1または2の目が出た場合はお金が減り、3以上の目が出た場合はお金が増えるということです。
ルールと条件は単純なので、理解できました。
仮に100万円増やすとした場合、何回サイコロを振ればいいと思いますか?
勝率が66%になるので、期待値としては300回でしょうか?
そうですね。
実際にどういう結果になるのか楽しみです!
サイコロ振ってみます!
実際にサイコロを振った結果を下にまとめていきますが、まずは途中経過の65回の時点を見てみましょう。
※サイコロを振った結果は、左上から右へ記入しています(一番左上が1回目の結果で、2段目の一番右が65回目の結果ということです)
とりあえず65回サイコロを振ってみましたが、勝率66%のくせに6連敗しちゃってますね…
しかも、金額も3万円しか増えてませんよ!
そのようですね。
つまり、ここまでサイコロを振った結果を踏まえると、勝率66%のトレード手法で65回トレードをした場合、最大6連敗もするし、大して利益が出ていないってことですよね?
やっぱり連敗する手法を使うのは止めた方がいいんじゃないですか?
いやいや、こういった6連敗を目の当たりにすると、「この手法は勝てない、この手法は使えない」と考えてしまいがちですが、そう結論付けるのはまだ早いのではないでしょうか。
先ほどもお伝えしたように有効な検証結果を得るには、検証数が最低でも100は必要ということでしたよね。
そうでした!
とりあえず、サイコロを100回まで振ってみます。
ということで、65回程度では不十分なので、100回までサイコロを振ってみましょう。
100回までサイコロを振ってみると、どうなるのかというと…
徐々にお金が増えてきました!
65回目以降は、6連敗のような大きな連敗はしていません。
代わりに6連勝が2回もありました。
スタートのゼロから16万円増えましたね。
ということは、もっとサイコロを振っていくと、お金がもっと増えるということですよね?
確か、100万円増やすなら勝率が66%だから、期待値としてはサイコロを300回振ればいいんでしたよね?
どうなるのか、頑張ってサイコロを振ってみて下さい。
その後、どんどんサイコロを振っていくと、こういった結果になりました。
結果的にサイコロを340回振った時点で100万円になりました。
勝ちが220回で負けが120回だったので、計算すると勝率が64.7%のようです。
また、期待値的に100万円になるには、サイコロを300回振るということでしたが、結果的には340回でしたね。
勝率にしろ期待値にしろ、そこまでずれてはいないので、検証数をある程度こなしたことで有効性があることを証明できたのではないでしょうか。
最初はどうなるかと思いましたが、今回、実際にサイコロを振って検証してみて腑に落とすことができました。
こういったようにリスクリワードが1:1でも、勝率が66%でまあまあであれば、増えては減ってを繰り返しながらも、着実にお金が増えていくわけなんですよ。
新しいトレード手法を使いだして早々に連敗したからと言って「この手法は勝てない、この手法は使えない」と、もう言わないで下さいね。
はい…すみませんでした。
今後は、最低100回はトレードして確かめます。
まとめ
今回は、リスクリワードが1:1で勝率が66%の手法をサイコロで代用して検証しましたが、いかがだったでしょうか?
勝率が66%と聞くと、単純に3回のうち1回は損切りになり、2回は利確になるという結果を思い描く方がいますが、実際にはそう上手くことは収まりません。
連敗が続くこともあれば連勝することもあり、偏って結果が反映されていくことも往々にしてあるわけです。
ですので、少ない検証数やトレード数では、信憑性のある結果を得ることができなく、ある程度の数を重ねていかないといけません。
仮にあなたが現在、トレードで損切りが続いて連敗してしまっているとしても、数を重ねていくことで手法の有効性が証明されていくので、頑張って続けてみましょう。
最後に
誰でも何かしらの手法でトレードをしていると思いますが、それは自分自身で作った手法かもしれないし、他人の手法を使っているかもしれません。
連敗してしまったり数回のトレードで結果が出ないと、この手法は勝てないと思うならまだしも、手法提供者のことを詐欺師だと騒ぎ立てる人もいるようです。
ここまで今回の内容を読んでくれたあなたであれば、そういうことにはならないと思いますが、実際にサイコロを振って確かめてもらえれば、より腑に落としてもらえると思いますので、ぜひ確かめてみて下さい。
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