今回はご質問頂いたので、お答えしていきたいと思います。
・ローソク足が水平線を超えて確定し、水平線までまた戻ってきてからエントリーしたが、結局だましで損切りになった。
・だましになると思ってエントリーしなかったが、結局ブレイクしてトレンドフォローし損ねた。
最近はこういうことで悩んでいます。
だましか?ブレイクか?を未然に判断できれば損切りを回避できるし、エントリーの機会損失も無くなると思うのですが…
見分ける何かいい方法はありませんか?
だましとブレイクのどちらになるかを完璧に判断できるのは、ある程度時間が経過した事後でしか確認できません。
しかし、時間が経過するのを指をくわえてただ待つしかないのかというと、そんなことは無いですよ。
一応、判断目安があります。
どんな判断目安ですか?
上位足のローソク足を一つの目安にする見分け方になります。
今回紹介していきますね。
ということでこの記事では、ブレイクとだましのどちらになるのかを未然に判断する有効なチャートの見方について解説していきますね。
※まず最初にお伝えしておきますが、事前に100%判断できる相場のものさしは無いので、これからご紹介するのはあくまで1つの判断目安になります。
しかし、割と理にかなった判断方法だと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
トレードするには予測しなければならない
水平線を抜けてまた水平線まで戻って来たけど、この後ブレイクとだましのどっちになるんだろう?というのは、まさにこんな状況です。
再度上昇していけばブレイクになり、トレンドが発生することになります。
逆に再度上昇しなければ、だましになって水平線の中に潜ることになり、トレンド不発になるわけです。
事前にどちらの展開になるのかを判断できれば、色々と対策を立てやすいわけですが、残念ながら未来の展開を100%把握できる人は誰もいません。
では、100%把握することができないのであれば、「そもそも考えるだけ無駄では?」となってしまうわけですが、そうもいきませんよね。
チャートの右側(値動きの展開)を予測しなければ、トレードできないからです。
しかし、根拠も何も無い予測でエントリーをするとなると、それはギャンブルトレードと同じになってしまいます。
そこで根拠に基づいた予測が必要になるわけです。
エントリー執行足だけでは予測できない
では、根拠に基づいた予測をするには、どういったポイントに気を付ければいいのでしょうか。
結論から言うと、エントリー執行足だけを見ているだけでは判断できません。
上位足の直近のローソク足を確認することで根拠に基づいた判断の目安にすることができます。
実際にチャートで例を見た方が分かりやすいと思うので、見てみましょう。
下の2枚のチャートはどちらも5分足ですが、上位足で引いた水平線(黄緑色のライン)を超え、再度水平線まで戻ってきた状況です。
どちらも陽線が確定したところなので、レジサポ転換でロングエントリーができる状況ということで話を進めます。
sample1
sample2
では、ここで考えてみましょう。
sample1とsample2は、どちらがブレイクになり、どちらがだましになるか分かるでしょうか?
・・・5分足だけの単一時間足だけでは分かるわけがないので、上位足も見てみましょう。
sample1の上位足(H1) ※一番右のローソク足はまだ確定していない
sample 2の上位足(H4) ※一番右のローソク足はまだ確定していない
sample1の上位足とsample2の上位足の違いがわかるでしょうか?
違いは以下になります。
・sample1の上位足は、すでに1本前のローソク足で水平線を上抜けして確定している
・sample2の上位足は、水平線を超えてきたローソク足がまだ確定していない
要するにsample1の5分足は、すでに上位足が水平線を上抜け確定した状態でのレジサポ転換であり、sample2の5分足は、まだ上位足が水平線を上抜け確定していない状態でのレジサポ転換ということになるわけです。
それぞれ5分足のその後も見てみましょう。
sample1のその後
sample1は、水平線を上抜けした部分がブレイクになり、トレンドが発生しましたね。
sample2のその後
sample2は、水平線を上抜けした部分がだましになりましたね。
上位足のローソク足を注視しよう
要するにだましになるのか、ブレイクになるのかは、上位足の直近のローソク足の状況を見ることでおおよその目安にすることができるということです。(絶対に判断の見極めができるということではありません)
エントリー執行足がブレイクの可能性になる上位足の1つの目安 ↓
上位足で直近のローソク足がすでに水平線を上抜け確定していれば、相場参加者も水平線を上抜けして確定したという認識になり、エントリー執行足も上に同意しやすい。
エントリー執行足がだましの可能性になる上位足の1つの目安 ↓
上位足で直近のローソク足がまだ水平線を上抜け確定していないため、相場参加者は水平線をまだ上抜けして確定したという認識になっておらず、エントリー執行足も上には同意しづらい。
まとめ
エントリー執行足でローソク足が水平線を超えただけでは、それがその後にブレイクしてトレンドが発生するのか、それともだましでトレンド不発になるのかは判断できません。
そこで上位足の直近のローソク足の状況を確認することで、エントリー執行足がブレイクになるのか?だましになるのか?の判断の目安にすることができます。
ブレイクの判断目安 ⇒ エントリー執行足が水平線を超えている状況で、すでに上位足が水平線を上抜け確定した状態であれば、1つのブレイクの目安になる。
だましの判断目安 ⇒ エントリー執行足が水平線を超えている状況で、まだ上位足が水平線を超えて確定していない状態であれば、1つのだましの目安になる。
図で見るとこういう状況です。
ブレイクの1つの目安
だましの1つの目安
今回の見方は相場心理を加味した判断になり、絶対に正しいということではありません。
あくまでも一つの目安に過ぎないので、違った展開になる可能性もあることを想定してチャートを見て頂ければと思います。
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