FXのトレーリングストップをMT4でやりたい!設定・解除方法や気を付けることを分かりやすく図解

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エントリー後、こんな動作をしていないでしょうか?

”価格が思惑の方向にある程度動いたからストップロスを建値に移動し、その後、また思惑の方向に動いたからストップロスも合わせて同じ方向に移動させる”

 

これは俗にいうトレーリングストップですが、含み益が伸びる度にいちいち手動でやっていたら面倒ですよね。

MT4にはこれを自動でやってくれる設定があるので、使わない手はありません。

 

ということで今回は、MT4でトレーリングストップを設定する方法に関して解説していきます。

トレーリングストップとは?

あらかじめ設定しているストップロスが、相場が有利な方向へ動いた際に自動的に更新されていく機能(注文方法)のことを言います。

ストップロスが、含み益更新中の現在価格との差を維持しながら更新するので、トレンドフォローなどで損失を限定しながら利益を伸ばしていく際に便利です。

 

 

トレーリングストップのポイントについて

トレーリングストップの設定値は、Pipsではなく「ポイント(通貨ペア価格の最小値のこと)」になります。(ポイントとは、値動きの最小単位のことです)

 

●ドル円などの場合

ドル円の価格が 150.567 の場合、0.001 が最小単位になり、10ポイントが 1pip。

●ユーロドルなどの場合

ユーロドルの価格が 1.08765 の場合、0.00001 が最小単位になり、10ポイントが 1pip。

 

落とし込みやすいように事例で解説していきますね。

 

例 ドル円をロングした場合

例えばあなたがドル円を150.000円で買いポジションを持ち、トレール幅を200ポイントで設定したとしましょう。(売りポジションの場合は考え方が逆になります。)

 

価格が 200ポイント(20pips)上昇して 150.200になると、この時点でトレーリングストップが発動し、現在価格(150.200)から 200ポイント下の 150.000にストップロスが設定されます。

 

その後、順調に相場が上昇して 150.400になると、ストップロスもその間 200ポイントの幅を維持するので、追随して 150.200に上昇します。

 

※注意

●ストップロスが上昇するのは相場が上昇した時のみであり、下落した場合はストップロスは変動しません。

 

相場が下落した場合、最後に更新されたストップロスの価格がそのまま維持されており、150.200まで落ちればトレーリングストップにかかり、自動決済になります。

※最終的に逆指値で決済になりますが、利益が削られて決済になるだけで利益は残って利確となります。

 

MT4でトレーリングストップを設定するには?

トレーリングストップの概要を理解してもらえたと思うので、次は以下に関して説明していきます。

● MT4での設定手順に関して

● 設定ができたかどうかの確認方法

 

MT4での設定手順に関して

まずはMT4のツールバーから「ターミナル」をクリックしてターミナルを表示させます。

 

そうるすと、MT4のチャートの下にターミナルが表示されますので、「取引」のタブをクリックして保有ポジションを表示させましょう。

※この保有ポジションは、ブログを書くために適当なタイミングでエントリーしたものです

 

トレーリングストップを設定したい保有ポジションまで(下の画像の青く色が付いている所ならどこでもOkです)マウスカーソルを持っていきます。

保有ポジション上で右クリックをすると表示が出てくるので、「トレイリングストップ」にマウスカーソルを合わせます。

 

横にトレーリングストップ幅が表示されるので、設定したいストップ幅を選択して下さい。

 

設定したいトレーリングストップ幅が無い場合は、「カスタム設定」から設定が可能です。

 

カスタム設定を選択すると下の表示が出てくるので、赤枠の所を設定したい数値にして「OK」をクリック。

 

ここまでの手順で設定が完了です。

 

設定ができたかどうかの確認方法

ターミナル内の保有ポジションのアイコンをチェックすることで確認ができます。

 

一番左にあるアイコンに「T」の文字が表示されていれば、設定されています。

 

MT4でトレーリングストップを設定を解除するには?

解除方法が分からないとトレードに不便ですので、以下に関しても説明していきます。

● 設定の解除方法に関して

● 解除ができたかどうかの確認方法

 

設定の解除手順に関して

ターミナル内の解除したい保有ポジション上までマウスカーソルを持っていき、右クリックして「トレーリングストップ」→「無し(N)」を選択しましょう。

 

この手順で設定したトレーリングストップの設定の解除が完了です。

 

2つ以上の複数通貨ペアの設定を解除する場合

保有しているどの通貨ペアでもOKですので、ターミナル内の保有ポジションまでマウスカーソルを持って行き、右クリック。

「すべて削除 (D)」を選択すると、設定している全ての通貨ペアの解除が完了です。

 

解除ができたかどうかの確認方法

設定ができているかどうかを確認した時と見る場所は一緒です。

つまり、ターミナル内の保有ポジションのアイコンをチェックすることで確認ができます。

 

一番左にあるアイコンに「T」の文字が消えていれば、解除が正常にされています。

 

トレーリングストップを設定する際に気を付けるべきことについて

最後に気を付けるべきことに関して解説していきます。

 

●MT4が起動していないと発動しない

●トレイリング・ストップの最低設定未満では設定できない

●スマホ版のMT4では設定できない

約定価格から指定した値幅分の利益が出てないと発動しない

 

MT4が起動していないと発動しない

MT4を立ち上げてログイン・稼働させている時にしか機能しません。

つまり、MT4を立ち上げず稼働させていない時は、例え価格が思惑の方向に動いたとしてもストップロスは自動更新されないということです。

 

また、MT4を閉じてしまった場合は、最終的なストップロスが維持されたままになるので注意しましょう。

※ネット回線が途切れてしまっても同様で機能しません。

 

トレイリングストップの最低設定値未満では設定できない

証券会社によって違いがありますが、どこの証券会社でも最低設定の数値を決めており、その数値未満ではトレイリングストップを設定できないようになっています。

例えば、以下は一例ですが、FXDDは 50ポイント、XMは 15ポイントが最低設定の数値です。

 

左がFXDD、右がXM

カスタム設定で数値を入力する際は、最低設定数値以上で設定するようにしましょう。

 

スマホ版のMT4では設定できない

PC版のMT4では設定できますが、スマホ版のMT4では設定することができません。

MT4でトレイリングストップを使用したい場合は、PC版を使用するようにして下さい。

 

約定価格から指定した値幅分の利益が出てないと発動しない

思惑の方向に動いたとしても、設定したポイントの幅分動かないと、トレーリングストップは発動しません。

 

例えば、ドル円を 150.000円で買いポジションを持ち、トレール幅を 400ポイント(40pips)で設定した場合を考えてみましょう。

 

現在価格が 150.200まで上昇した時は、エントリーレートから 20pips上昇していますが、まだ設定したポイントの幅分上昇していませんので、トレイリングストップが発動しません。

価格が 150.400まで上昇した時に初めて発動するということです。

 

まとめ

今回はトレーリングストップに関してお伝えしてきました。

トレンドフォローで損失を限定しつつ、利を伸ばしたい場合は便利な機能ですので、手動でストップロスを移動させるのが面倒な場合は一度使用してみて下さい。

 



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