メッシです。
週明けの月曜日に価格が飛んでしまって週がスタートしているのをよく見ることがあると思います。
こういった週明けによく見られる価格が飛んでしまう状態を窓開けと言うのですが、特徴的な動きをしやすいんですね。この特徴的な動きを押さえておくことでトレードに有効に活かすことができます。
ということで今回は窓(ギャツプ)について解説していきます。
目次
窓(ギャップ)とはどのようなもの?
窓はキャップとも言うのですが、一言で言うと値のつかなかった空白の価格帯のことを指します。
まずは窓がどんな状態なのかチャートで確認してみましょう。
チャート内の赤い丸で印を付けた部分が窓空けです。
陰線の終値から次足の陽線は値が飛んで始まっており、空白ができているのを確認できると思います。
こういったように窓が空くことを”窓空け”と呼び、窓が空く方向によっても言い方に違いがあるんですね。
窓が下に空くことを”ギャップダウン”、窓が上に空くことを”ギャップアップ”と言い、上のチャートはギャップダウンのチャートになります。
※週明けの取引開始までの間(土曜・日曜)に何か市場に大きな影響を与えるファンダ的な出来事が起こることで窓空けが発生します
窓の特徴について
基本的に空いた窓は埋められる傾向にある
窓が空くとその後の相場の展開にはよく見られる傾向、特徴があります。
どういった傾向や特徴が見られるのかというと、まずは下のチャート(上のチャートとのその後)を見てみましょう。
窓が空いた価格までレートが上昇してきていて窓を埋めているのを確認できると思います。
つまり窓空けが発生した後は、ギャップダウン、ギャップアップに関わらず基本的に窓は埋められる傾向にあります。
※もちろん相場に絶対はありませんので、窓埋めしないこともありますし数ヶ月経過してから窓埋めが完了するケースもあります
窓を埋めたところはサポートやレジスタンスになりやすい
窓埋めをした後は価格が反転しやすい特徴があります。
ギャップダウンであれば窓が空いた価格帯がレジスタンスになりやすく、ギャップアップであれば窓が空いた価格帯がサポ―トになりやすいということですね。
実際にチャートで見てみましょう。
※黄色で色付けしている部分が窓が空いた価格帯
窓埋め後、レートが反転して下落しているのを確認できますよね。
つまり窓開けしたレートがレジスタンスになっているということで、絶好のエントリーポイントであったり絶好の利食いポイントであったりというように言い変えることができます。
なぜこういった動きになりやすいのかというと、これには相場心理が関係しているからです。
・窓開けしたことによって含み損を抱えてしまった人が、窓埋めにより損失が±0になることで安堵からポジションを決済するため
・窓埋め完了からチャンスと見て逆張りの新規ポジションを持つ人がいる
・窓埋めを狙ってポジションを保有した人の利確の目安になるため
など。
こういった相場心理から窓が空いたレートというのは意識されやすいレートになるからです。
窓空けで気をつけることとは?
窓空けにおいて気をつけることとして、窓ができる時の空白の価格帯は誰も何もできないということがあります。
どういうことなのかというと、下のチャートで解説していきます。
週末に黄色で色付けした陽線で買いポジションを保有します。
含み益を抱えた状態で利食わずに損切りポイントを建値(黒いライン)に設定し、その週を緑色のラインのレートで取引を終えます。
週明けの月曜日にギャップダウンして赤いラインのレートで始まると、保有しているポジションは決済されているのですが、その決済になっているレートが週末に設定した建値のレート(黒いライン)ではなく、週初めのレート(赤いライン)になります。
つまり週末は含み益でしたが、週明けは資金がマイナスなっているということです。
このように急激にレートが飛んで離れて寄り付いた場合は、指定したレートで約定するのではなく、レートが寄り付いた所で約定することになります。
こういったことから窓ができる時の空白の価格帯はどうすることもできなく、誰も何もできないということです。
まとめ
今回は窓(ギャップ)について解説してきたのですが、注意することとして窓開けしたレートが必ず意識されるわけではなく、週初めに窓空けして始まったからといって逆張りのポジションを保有していいということではありませんので念頭に入れておいて下さいね。
また週末にポジションを保有することについてですが、思惑の方向に窓空けすれば利益になりますが、逆も然りで不利な方向に窓空けする可能性も確率的には五分です。どれだけ窓が空くかはわかりませんし、思惑の方向と逆に窓が空いてしまえば多大な損失を被ることになりかねません。
裁量とは別に、窓空けによって利益が乗ることを期待するのはギャンブルに他なりませんので、週をまたぐ時はポジションを手仕舞うことをお勧めします。
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