メッシです。
MAは相場分析からエントリーのタイミングを計るのにとても便利なテクニカル指標ですが、エントリーのタイミングとして使用するのであれば、MAの特徴や特性を詳しく知っておく必要が合あります。
ということで今回はトレードに活かすためのMAの性質や使い方について解説していきます。
※MAの基礎的なことに対しては基礎的なMA(移動平均線)の設定や知識をご覧下さい
目次
MAの特徴や性質などについて
MA(Moving Average)は移動平均線とも言いますが、世界中のトレーダーが最も使用する頻度が高いテクニカルとも言えます。
まずMAが表示される仕組みはどういったものなのかと言うと、パラメーターが21であれば直近の21本分の終値の合計を21で割った平均値で表示されます。
SMAとEMAの違いによりレートにゆったり反応するか敏感に反応するか変わる
SMAはローソク足にゆったり反応し、EMAはローソク足に敏感に反応する特徴があります。
赤がSMA、青がEMA
EMAの方がレートに敏感に反応することから、SMAよりもレートに近づいて表示されているのがわかると思います。
多少動きが違いますが、EMAもSMAもどちらも同じMAですので本質自体は変わりません。
パラメーターの大小によりMAがローソク足から離れる距離が変わる
MAのパラメーターの違いで、MAとローソク足の離れる距離が変わってきます。
パラメーターが大きくなればMAがローソク足から遅れ(離れ)、パラメーターが小さくなればMAがローソク足に近づく特徴があります。
パラメーターがそれぞれ、水色が1、青が10、黄色が21、赤が50、黒が75、紫が100
MAの傾きによりトレンドの判断(売りと買いどちらが優勢かの判断)ができる
MAの傾きによって現在売りと買いのどちらが優勢なのか視覚的に判断することができます。
・MAの傾きが上向きであれば概ねアップトレンドで買いが優勢
・MAの傾きが下向きであれば概ねダウントレンドで売りが優勢
・MAの傾きが無ければ、レンジで売りと買いが拮抗して方向感が無い
サポートやレジスタンスとして働く機能がある
MAはサポートやレジスタンスと言ったように抵抗になる特徴があります。
下のチャートは非常にきれいにMAがレジスタンスとして機能しているチャートになります。
このように、ある時間でずっとMAがサポートやレジスタンスとして機能することがあります。
その他にMAが抵抗になる特徴として、MAの傾きの角度があるほどレートの跳ね返りが起こりやすく、MAの角度が無いほどMAを抜けやすいという特徴があります。
MAの戻ろうとする働き
MAとレートが乖離するとレートがMAとの乖離を埋めにMAまで戻ろうとする特徴があります。
下のチャート内の水色の部分がMAから乖離しているところ
ここで注意することとして、ある程度MAから乖離したらMAに戻る特徴がありますが、逆張りの目安に使うというのは止めておきましょう。
いつMAに戻り始めるかというのは誰にもわかりませんし、MAまで戻らずにトレンドに戻っていくことも多々あります。
トレンドはMAから始まる
トレンドが発生する際、どこからか上昇または下落がスタートするわけですが、上昇や下落のスタート(起点)が、ある時間足のMAから始まるという特徴があります。
そしてその時間足のMAが、サポートやレジスタンスとして機能しやすい傾向にあります。
実際にチャート(赤い矢印が下落の起点)で見てみましょう。
このようにある時間足のMAが下落や上昇の起点になり、その後もその時間足のMAが意識されやすいということになります。
もちろんそうなりやすいということであって、上昇や下落の起点がその時間のMAでもMAが意識されずに浅い押しや戻り、深い押しや戻りでトレンドが継続する場合もあります。
MAを使用する際に注意しておくこと
ゴールデンクロスとデッドクロスについて
期間の短いMA(パラメーターの小さいMA)と期間の長いMA(パラメーターの大きいMA)を表示させることで、トレンド転換を図ることができます。
短期の短いMAが期間の長いMAを上抜くことをゴールデンクロスと言い、買いのタイミングのサインと言われています。
逆に期間の短いMAが期間の長いMAを下抜くことをデッドクロスと言い、売りのタイミングのサインと言われています。
赤がSMA21で青がSMA50
しかし、これだけに頼ってトレードをすることは危険です。
勝てる時はありますが、相場環境次第によっては負けこむこともありますので、ゴールデンクロスやデッドクロスだけで売買をするのは止めましょう。
パラメーターにこだわることについて
どのパラメーターが良いのか?といったようにMAのパラメーターにこだわり、どのパラメーターが最適なのかと完璧な答えを求める人がいますが、基本的にこれが良いというパラメーターは存在しません。
そのため、パラメーターを少し変えた程度では勝率にはあまり関係してきません。
言えることとしては、切りのいい数字で相場参加者が意識しやすいパラメーターのMAを使用する方がより注目が集まると言えます。
MAのパラメーターを変えたことで勝率が明らかに変わる場合は、原因がパラメーターではなく何か他の原因があると考えた方がいいですね。あくまでもMAはトレードの補助となるテクニカル指標なので、MAのパラメーターに過度な期待を持たずトレードの本質を見つめ直すようにしましょう。
MAを有効に使うには?
では、MAを使用するにあたってどのように使用することが望ましいのか?ということになると思いますが、MAの有効的な使い方としてはトレンドの判断や押しや戻りの目安として使うことです。
トレンドの判断はMAより上にあるのか?下にあるのか?でトレンドを視覚的に判断できますし、押しや戻りの判断としてはどこで価格が止まるのか?といった判断に使用するということです。
この価格が止まる判断としては、上昇や下落の起点がどの時間足のMAから始まっているのかを見つけることで、より優位性を上げることが可能になります。
最後に、MAはレートが動いてから表示されるものになりますので、あくまでも大切なのは1番にMAを重要視するのではなく、レートの動きを一番に意識してMAは補助的に考えるようしましょう。
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