メッシです。
トレンドが転換する形なのに転換しなかった場合、その後の展開としてどういったシナリオをイメージするでしょうか?転換が失敗するということは3つのうち選択肢が1つ減ることになるのですが、3つの選択肢とは何なのか?また、その後の展開に対してどう目線の切り替えをしていけばいいのか?こういった判断はとても重要になります。
ということで今回はトレンド転換失敗から判断する目線の切り替え方についてリアルトレードを例に出して解説していきます。
2016.7.20 USDJPYリアルトレード
トレンド転換失敗からその後を判断する目線の切り替え方の話に進む前に、まずは押さえておきたいことを説明しておきますね。
目次
全てのエントリーの仕方は極論を言うと2つに分類できる
トレードスタイルは人それぞれの好みなどで色々あると思いますが、極論を言ってしまうと相場でのエントリーの仕方は順張りと逆張りしかありません。
色々な手法が巷にありふれていますが、どの手法も全て順張りか逆張りのどちらかの手法です。
・順張り:レートが上昇時に買い、レートが下降時には売るといったレートの方向に合わせた売買方法
・逆張り:レートが上昇時に売り、レートが下降時に買うといったレートの方向に背いた売買方法
トレンド転換を狙うエントリーの仕方は2つ
今回はトレンド転換をテーマに解説していきますが、トレンド転換を狙う場合、逆張りもしくは順張りでエントリーするやり方があります。
・逆張りで狙う場合
サポートやレジスタンスを背にし、ローソク足2~3本で逆張りエントリーの判断をする
メリット:損切りをタイトにできることに加え、引き付けられる(根っこから利を取れる)
デメリット:勝率が落ちる
・順張りで狙う場合
サポートやレジスタンスを背にし、ダウ(高値・安値の切り上がりや切り下がり)が崩れたことを確認してエントリーの判断をする
メリット:しっかりと高値・安値の切り上がり、切り下がりを確認するので、勝率を保てる
デメリット:損切り幅が大きい、引き付けられない、パターンが出ないとエントリーできない
トレンド転換を逆張り、順張りで狙う際にはこういった特徴があります。
トレンド転換しないということは?
では、今回の本題であるトレンド転換しなかった場合の目線の切り替え方について見ていきましょう。
トレンド転換を捉えるにはダウ理論をカウントする
まずはこのチャートから
M5
左側の上昇は高値と安値を切り上げて来ているアップトレンドですが、③で①の高値を更新することができずに高値を切り下げてしまったので一旦アップトレンドは終了ということになります。
その後、④で②の安値も切り下げたので、5分足ベースではダウントレンドへと変わっています。しかし、⑥で④の安値を更新できなかったのでダウントレンド継続にはならなかった判断になります。
5分足だけで見ると、⑤の時点では②のネックラインとMAが重なる所なのでショートするのに良いポイントに見えますが、ここで重要となるのが上位足の環境ですね。
転換するポイントなのかどうかは上位足の環境を確認する
上位足である日足と4時間足、1時間足を見てみると、上位足の環境ではショートを打つ場面としては良いポイントではありません。現在レートがサポレジラインをすでに超えて来ている状況
日足
日足のレジスタンスとH4のMAに挟まれている状況から上にブレイクし始めている状況
H4
※経験則からMAと水平線に挟まれている状態は、水平線をブレイクしていきやすいということが私の経験則にあるため、目線は上です
安値を徐々に切り上げてきている状況
H1
日足、H4、H1の状況から上昇圧力があり、M5のダウントレンドが継続にならなかった背景がわかると思います。
トレンド転換(トレンド継続)失敗を利用する
ではもう一度M5のチャートを見てみましょう。
M5
⑥で④の安値を更新できなかったので、ダウントレンドを継続できない(トレンド転換失敗)ということは、3つの選択肢(上昇、レンジ、下降)のうちの1つの目線(下降)が無くなることになります。
M5だけで考えた場合、転換していたはずなのに転換しなかったということは、上昇して元のアップトレンドに回帰するか、レンジになるかのどちらかの選択肢になります。上位足の環境を加味すると、その前の流れが継続する可能性が高いということを予測できます。
そして⑦で⑤の高値を上抜けしてきているので、⑤→⑦で高値が切り上がり、④→⑥で安値が切り上がってアップトレンドへとすでに変わってきている状況です。
後はどこで買うタイミングを計るか?ということになります。
根拠がある所で価格が止まったことを確認する
押し目買いをする場合、価格がしっかり根拠のある所で止まったことを確認する必要があります。
エントリー時のチャートを見てみましょう。
価格が止まる根拠となるネックラインのレートに水平線を引いており、その他にもMAがサポートとなって根拠が重なっている状況です。
その後のM5チャート
丸で印を付けている所が指値を設定したポイントでドル円やクロス円で意識されやすいハチマル(今回は106.800)。
まとめ
トレンド転換(トレンド継続)失敗ということは、3つの選択肢(上、下、レンジ)のうち1つが消えることになるので、トレンド転換失敗のパターンを見つけたらチャンスになるわけです。目線が1つ消えてくれることから次のシナリオを予測しやすくなります。
ここで注意することとして、トレンド転換失敗の場面を見つけても、すぐに逆のポジションを持つことは避けましょう。レンジへ移行してしまうことも多々ありますので、ちゃんと逆目線のエントリーができる形を待つようにしてからポジションを持つようにして下さいね。
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