メッシです。
トレンドフォローをする際、ロングをするのであれば”押し目買い”を、戻り売りをするのであれば”戻り売り”を。
このように「どこまでリトレースが入ったらポジションを持つのか?」といった戦略を立てると思いますが、リトレースが止まる候補はいくつもあると思います。その中で優位性のある場面の見極めはどのように判断しているでしょうか?
今回はリトレースが止まる優位性の高いポイントを考察ということをテーマに解説していきます。
トレンドフォローで優位性の高いポイントを考察するにあたって、まずは「押し目買い」と「戻り売り」の優れていることについて触れていきましょう。
目次
押し目買い・戻り売りの優れている点とは?
トレンドフォローを仕掛けるにあたって押し目買いや戻り売りの優れている点はいくつか挙げられますが、優れている点にどんなことがあるのか見ていきましょう。
まず1つ目にリスクリワードが良いということがあります。
リスクリワードが良いということは、つまり損切りをタイトにできるというメリットになるわけですね。直近高値や直近安値を超えてからトレンドフォローを仕掛けるのであればレートが伸びた所でエントリーするので、損切り幅は大きくなってしまいます。
※相場状況により直近高値や直近安値を超えてからエントリーしていく方が適している状況もあります→利益がでやすく勝率が高いトレンドフォローを参照下さい
2つ目にエントリーして逆行した場合、損切りを実行するポイントが明確になるということもありますよね。
押し目買いや戻り売りをするということは、「そこでリトレースが止まったと判断してトレンド方向に戻っていく」という予測のもとエントリーしていくということになると思います。
しかしエントリーしたポイントでレートが逆行して行くようであれば、リトレースがまだ終了していなくリトレースがまだ継続するということになってしまいます。それではポジションを保有する意味が無くなりますので、ポジションを手仕舞う必要が出てきます。つまりエントリーしたポイントがリトレースの途中になるので、逆行することによってエントリー根拠が崩れてポジションを手仕舞うポイントが明確になるということになります。
リトレースが止まる優位性の高いポイントを考察するには?
押し目買い・戻り売りの優れている点を理解したうえで、リトレースが止まる優位性の高いポイントの判断の仕方を見ていきましょう。
トレンドフォローを仕掛けるにあたって「押し目や戻しがどこで終了するのか?」の判断をするのに、縦軸であるレートを一般的に判断材料として使用する(つまり水平線を引く)と思いますが、私の場合は縦軸に加えて横軸も判断材料に使用しているんですね。
※ここでいう横軸は、時間の経過と共に変化していくMAを指します
縦軸に加えて横軸も判断材料に使用することで、より優位性の高いポイントを割り出すことが可能になります。
2016年8月2日に私が実際に行ったUSDCAD(ドルカナダ)のトレードで解説していきます。トレードの前日にUSDCADの4時間足に注目していたのですが、戻り売りをするとしたらどこで待ち構えるでしょうか?
チャート1(トレード前日のチャート USDCAD H4)
ではポイントを見ていきましょう。
トレンドが発生しているのかいないのか?
まず、戻り売りを待ち構えるポイントを割り出す前に”チャート1”を分析することで拾える情報は色々ありますが、トレンドにフォーカスすると直近はダウントレンド中であるということがわかると思います。
チャート2
”チャート2”では赤丸で高値と安値を切り下げて下落してきており、現在第2波が終了してリトレース中。
※トレンドの発生に関して以下の特徴があります。
どこかの時間足のMAを起点にトレンドが発生し、の時間足のMAが起点となったトレンドは、再度その時間足のMAが意識されやすい
縦軸(レジスタンス)はどこか?
戻り売りをする際に価格が止まる根拠となるレジスタンスはどうでしょうか?チャート1を分析すると、戻り売り候補となるレジスタンスが3本程引ける(”チャート3”参照)かと思います。
チャート3
①は前回安値のひげ、②は前回安値の実体、③はダブルトップネックラインのサポレジライン
横軸(MA)は意識されているか?
(”チャート4”参照)戻り売りをする際にMAを意識して見ると、左側の上昇はMAを起点にトレンドが発生し、その後もMAがサポート(黒丸)になって高値を更新して上昇してきているアップトレンドであるということがわかります。右側の下降もMAを起点(青丸)にダウントレンドが発生している状況ですね。
チャート4
これらを複合してポイントを絞ると
これらのポイントから戻り売りを待ち構える場合、4時間足のMAを起点にダウントレンドが発生しているので、横軸のMAで考えるとまたMAが意識されてレジスタンスになりやすいという判断ができます。
それに加えて縦軸のレートを加味すると、現在レートからすぐにレートが上昇して来ればMAと水平線が重なるA(チャート5参照)が優位性が高い戻り売りポイントになります。しかし、すぐにレートがリトレース(上昇)してこなければ時間の経過と共にMAが下がって来ることになり、優位性が高いポイントはMAと水平線が重なるBとなります。
チャート5
では実際この後どうなったのかというと
トレード事例
チャート6
MAは上抜けして確定していますが、先程説明したように4時間足のMAは意識されているため、MAを下に割ってくれば再度トレンド(第3波目)が発生して下落して行くと予測します。
4時間足ではエントリーするのに時間足が大きいので、短期足に落とすと
チャート7 M15
15分足も4時間足同様に左側の上昇がMAを起点にアップトレンドが発生し、天井圏でレンジ(グレーで色付けしているところ)になりましたが、直近はそのレンジを下に割って来ているところですね。
※グレーで色付けした所は4時間足でMAを上抜けして確定しているポイントでもあります
その後、サポレジ転換とMAで止められた所でエントリーし、
チャート8
決済はフィボナッチリトレースメント61.8%
チャート9
まとめ
トレンドフォローをする際、リトレースが止まるポイントについて横軸で考えると時間の経過と共に優位性の高いポイントが移動していきます。そのため戻り売りをする候補は1つではなく、候補をいくつか挙げて考えておく必要があります。
今回のトレード事例は、エントリーしたポイントが4時間足のMAとサポレジ転換の根拠が重なるポイントであり、トレンドの波の第3波であることから、4時間足の直近安値付近までは狙える場面です。
※トレンドの波について第2波が一番伸びやすく、第3波は新値更新も十分狙え、第4はレンジになったりリトレースが入りやすい傾向にあります
その4時間足の第3波の波を、15分足ではトレンド転換を狙ったトレードになります。15分足では第2波になる場面ですね。
やはり重要なのは上位足の環境になるので、上位足の方向性やレジスタンス・サポートをしっかりと確認しておきましょう。
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今までいろんなブログみてましたが、どの方のブログよりも分かりやすく知りたい所をいつもピンポイントでブログで教えてくれてありがとうございます。すみませんがメッシさんに質問お願いします。
マルチタイム分析で長期足から短期足でのエントリーをするとき、MAやゾロ目やレジサポラインなどでとめられたとき、エントリーするときの判断はどうやってきめてますか?
いつも乗り遅れてしまったり、エントリーがはやすぎてブレイクして損切りにあったりしてしまいます。すみませんが宜しくお願いします。
ヤスダさん
コメント頂きありがとうございます。励みになります!
ご質問頂いた件ですが、私の場合は基本的には自分の得意な形(例えば短期足のMAで止められて反発するなど)が出るのを待ちます。
もしタイミングが取れずにエントリーできなければ、しょうがないと割り切っています。
逆張りや指値を設定すればエントリー回数も増えると思いますが、私の場合は自分の形を待つようにしております。
ご質問の回答になっているでしょうか?
お返事お忙しい中ありがとうございます。
反発してエントリーするときも得意な形になるまで待たれてるんですね。
欲に負けてる私の勉強不足でした。笑
ありがとうございます。
話がずれますが私の親も潰瘍性大腸炎に
かかりました。特定疾患の難病から立ち直った私の憧れる専業トレーダーになったメッシさんをかなり尊敬してます。
また何か迷ってしまったときは宜しくお願いします。
ヤスダさん
お返事ありがとうございます。ご家族に特定疾患がいらっしゃると色々と心配事も多いかと思います。
私で良ければ同じ病気ですので、何かありましたらご相談くださいね。