上昇から下降へ時間をかけてゆっくりトレンド転換していくFX相場の展開

この記事は4分で読めます

メッシです。

 

以前こちらの記事でトレンド転換について特徴や性質を解説したのですが、今回は違った性質のトレンド転換について触れていきたいと思います。

頻度的にはあまり多くはないですが、事例として良い場面がありましたので取り上げてみようと思い立ちました。

 

その事例というのがゆっくり転換していく上昇から下落へのトレンド転換なのですが、今回はその転換事例について解説していきます。

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目次

トレンド転換の特徴や性質

まずはトレンド転換についておさらいしておきますが(※トレンド転換の性質や特徴についての記事はこちら)、そもそもトレンド転換には以下の特徴・性質があります。

・転換する方向によって使用するエネルギーが違う

・下位足から上位足へ転換が波及していく

 

さらに「上昇から下落」と「下落から上昇」の転換では、上昇から下落へのトレンド転換の方が展開が早くなる傾向にあります。

 

 

展開が違う「上昇から下落」のトレンド転換

では、「上昇から下落」のトレンド転換は展開が早いということを念頭に置いたうえで、次の2つの「上昇から下落」へトレンド転換していくチャートを見てみましょう。

 

例1

上昇から下落への転換例1

 

例2

FT2EURUSDM15

 

例1と例2のチャートは、どちらも上昇から下落へトレンド転換していくチャートになりますが、例1と例2はトレンド転換の仕方が違います。

この例2のチャートが、今回事例として取り上げるチャートになるのですが、例1と例2はどのように違うのか考察してみましょう。

 

 

ゆっくりと波が波及していく転換

例1と例2のチャートを比較すると、例1のチャートは序盤からボラティリティが一気に拡大して下落しているのに対し、例2のチャートは序盤は時間をかけて下落し、後半からボラティリティが拡大して下落している状況になります。

 

※例1 ボラティリティが拡大して下落している場面が赤枠のポイント

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※例2 ボラティリティが拡大して下落している場面が赤枠のポイント(上下に大きく振れながら下落している)

後半ボラ拡大して下落

 

ここで転換のスピードを理解するうえで、MAの角度やローソク足を見ると判断しやすいです。

例1はMAが鋭角なカーブで下がっているのに対し、例2は緩やかなカーブを描いていますよね。その他にも例1は陰線の比率が高いですが、例2は陰線と陽線が交互に配列していて一辺倒に下落していないことが判断できます。

 

こういったように上下に振り幅が大きくなって下落しているのは、上位時間の波に下位足の波が波及している状況であって、下落が続くのであれば大きくも上がるし大きくも下がるということが言えます。

 

 

優位性の高い戻り売りポイントは?

では、例2のような途中からリズムが変化して転換する場合、戻り売りをするとしたらどこが優位性が高いポイントになるのか?上位足(H4からM30まで)のマルチタイムフレーム分析をして優位性の高いポイントをM15で考察してみましょう。

 

H4

FT2EURUSDH4

 

H1

FT2EURUSDH1

 

M30

FT2EURUSDM30

 

 

では、例2のチャートであるM15で戻り売りを考えた際、どこが優位性が高い戻り売りのポイントになるのか考察してみて下さい。

ゆっくりの転換3択

①M15MA

②サポレジ転換のライン

③ロングに目線を切り変える

 

ここで注目すべきポイントとして以下のことが挙げられます。

1 M15は細かい波形で静かに転換が始まり、どんどん振り幅が大きくなっている。

2 M30の現在のローソク足は下ヒゲで引けてきている

 

 

優位性の高い戻り売りポイントの判断の仕方

この場面は、この戻し(現在レートである陽線)がどこで止められるかがポイントになります。

ゆっくりの転換3択

 

先に結論を言ってしまうと、M15のチャートで戻り売りを考える際、この局面は②が優位性が高いポイントだと判断します。

なぜ②が戻り売りの優位性が高いポイントになるのかというと…まずは①と③が除外される理由を見ていきましょう。

 

 

①の考察

M15では下落のリズムが変わって上下の振り幅が大きくなって(上位足の波に波及して)下落してきていることから、①では戻しが小さいということになり、①は優位性の高いポイントから外れます。

 

③の考察

次に③を考えると直近高値ですらまだ上に超えていなく、M15ではダウントレンド継続中なのでこの時点でロング目線に切り替えるのは早いと言えます。

M15~H4の時間足を見ても全ての時間足でMAの下にレートが位置していることから、買い目線になるのはまだ早いという判断になるので③も外れます。

 

②の考察

そして最後に②ですが、M15で上下の振り幅が大きくなって来ていることに加え、M30では-3σを下抜けするほど下げていることから大きく戻すことも想定ができます。

さらに②のポイントは、サポレジ転換のラインとM30のMAが重なるポということからも、戻り売りをするのに優位性の高いポイントとして判断ができるわけです。

 

逆に②のポイントでリトレースが止まらないのであれば、戻しが大きいので底を打ったのかもしれないという判断になります。

 

 

以上のことからこういった換がゆっくりと展開していく場合、どこかで波のリズムが変わって振り幅が大きくなるため、波が上位足に波及していくと予測するのであれば戻しが大きくなることを想定し、待ち伏せする所を判断していかなければならないということです。

 

 

その後の展開は?

その後どうなったのかというと…

ゆっくり転換のその後

 

先程優位性が高いポイントとして判断した②のポイントで止まらず上昇し、その後M15のMAで反発しながらアップトレンドへと転換しました。つまり、戻り売りとして優位性が高いポイントで止まらないということは、目線を上に切り替える必要があります。

※上位足を見てみると徐々に安値を切り上げて来ており、そこを打ったとの判断ができるため

 

もし、②のポイントで止まって落ちていく展開となっていれば、経験上、波形を描いて落ちていくというよりは勢いよく落ちるといった展開になります。

ゆっくりな転換未来予測

 

 

まとめ

今回の内容は難しい内容だったと思いますが、転換の仕方にも色々あり(ゆったりとした転換はどちらかというと下降から上昇への転換で多く見られる傾向にある)、ゆっくりと転換していく場合はどこかでスピードが変わる特徴を持っており、下落が続くのであれば大きく上昇も起こり、大きく下落も起こるということを覚えてもらえればと思います。

 



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