メッシです。
スキャルやデイトレであれば「長・中期足の環境を把握して短期足でタイミングを取る」。こういったシンプルな作業になると思いますが、中・長期足の環境を把握するのにどういった分析をしているでしょうか?
分析の仕方は色々とあると思いますが、今回は縦軸と横軸の両軸を活かしたマルチタイムフレーム分析ということでトレード事例を交えて解説していきたいと思います。
2016.9.27AUDJPYリアルトレード
目次
前提知識としてボリンジャーバンドの特徴を押さえておく
トレード事例を解説する前に、前提知識として押さえておきたいボリンジャーバンドの特徴をお話していきます。
MAが水平時はボリンジャーバンドも横向きでレンジの状況であると思うのですが、MAが横向きの状態の時は+2σがレジスタンスに、-2σがサポートになりやすい特徴があります。言い方を変えると±2σの間を上下に動きやすいということですね(下のチャート参照)。
レートが±2σ間を上下に行ったり来たりしているのを確認できると思います。
その他にもボリンジャーバンドの特徴として色々あるので、以下を参照下さい。
トレード解説
マルチタイムフレーム分析(4時間足)
今回は4時間足の環境に注目しました。
H4
直近の環境はレンジです。縦軸の視点で見ると、現在レートはレンジ上限付近に位置しています。横軸の視点で見ると、MAやボリンジャーバンドが水平(横向き)であることを確認できます。
先程も説明したようにこういったMAが横向きの環境時は、+2σがレジスタンスになりやすく-2σがサポートになりやすいという特徴がありますので、
現在レートは縦軸と横軸の両方の視点で考えても売り圧力がかかりやすいポイントであると言えます。
そこでショートエントリーのタイミングが取れそうな時間足を探していきます。
マルチタイムフレーム分析(その他の時間足)
4時間足から時間足を落として順々に見ていくと…
※青いラインは4時間足のレンジ上限に引いたラインになります
1時間足
30分足
15分足
5分足
今回は5分足がタイミングを取りやすそうでしたので、5分足を監視していました。
5分足がエントリータイミングを取りやすいと判断したのは、転換を示唆するチャートパターン(ダブルトップ)が出ていたことに加えてネックライン付近で5分足のMAがレジスタンスになる可能性があると予測をしたためです。
すでに4時間足で売りが入りやすいが環境が前提にあることから、こういった価格が止まる根拠のある所でいくつかレートが止まるシナリオをエントリー前に想定しておくことが重要になります。
エントリー
※先ほど価格が止まる根拠のポイントである「ネックラインとMAのどちらかで価格が止められたらエントリーする」というシナリオを立てています
今回は予測を立てた位置からさらにレートが下落したおかげで、時間の経過と共にMAが角度をつけて下に落ちてきてくれましたので、縦軸であるネックラインと横軸のMAが重なってより強い根拠となりました。
陰線確定でショートエントリー、損切りは1つ上の山の高値(直近高値)の少し上に設定しています。
ちなみに私は逆張りはやらないのですが、4時間足のボリンジャーバンドの特徴(MAが水平時+2σがレジスタンスになりやすい)を生かして4時間足で逆張りのエントリーをするのであれば、タイミングとして2つ挙げられます。
・4時間足の陰線確定を待ってエントリーする
・4時間足の+2σ内にレートが戻ってきたのを確認して成り行きでエントリーする
どちらも損切りを設定するのであれば+3σの少し上が無難ですね。
※今回私が5分足でエントリーした入り方はダウントレンドを確認してからの順張りになります
利確の目安について
利確の目安については、5分足でおおよその利確目標を予測して30分足が根拠となって決済判断をしています。
まずはM5から
M5
5分足ではいくつか安値(1~3)がありますが、その中でも3の安値付近に77.000円(ダブルゼロライン)が丁度重なっていたので、その付近をおおよその目安として判断しています。
その後レートが下落してきましたが、時間の経過と共に30分足のMAが角度をつけて上がってきていたので一旦反発する可能性があるという予測ができます。
そのため30分足のMAにタッチしたあたりで1分足で陽線が確定したので決済しています(下のチャートが決済直後のチャート)。
まとめ
今回のトレードは4時間足がレンジ上限に位置していることに加え、MAが水平で+2σがレジスタンス(+2σから-2σに移動しやすい)になりやすい環境であったということから、縦軸・横軸の2つの両軸から優位性の高いポイントであったと言えます。
こういった環境を見つけたのであれば、後は下位足でタイミングを取るだけです。
「長期足で優位性の高いポイントを見つけて短期足でチャートパターンを探す」というシンプルな作業ですが、これができていれば勝率は下がらずに高いまま保てるはずです。
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