メッシです。
トレードをする時は水平線を引いてチャート分析をすると思うのですが、”ある状態”の時は水平線を引かなくても簡単にチャート分析ができて相場の方向を判断することができます。複雑なことは何もなく、視覚的にも非常に簡単ですので、今すぐに実践としてトレードに活用することができます。
ということで今回は水平線を使わず相場分析を簡単にできるチャートというテーマでトレード事例も兼ねて解説していきます。
まずはどんな状態であれば水平線不要なのか見ていきましょう。
目次
水平線不要とはどういうことか?
水平線を引くということは、サポートやレジスタンスになるポイントを見つけるために縦軸(価格)を意識して引いていると思うのですが、逆に水平線を引かないということは、「縦軸以外の何か」が意識されているため不要ということになります。
その「縦軸以外の何か」が意識されている状態というのが、冒頭で触れた”ある状態”を指します。
まずはチャートで見てみましょう。下のチャートは「ある状態」が顕著に表れているチャートになるのですが、色付けしてあるポイントに注視して下さい。
MAが非常に意識されていますよね。こういう状況下では水平線不要でMAだけで相場の判断が可能です。単純にMAを超えるまでは下目線なので、MAまで上がってきたら売ればいいということです。
上のチャートは短期足のものですが、もちろん時間足が大きくなろうが相場はフラクタルなので、考え方は同じです。
こういったようにその時の相場によってMAなどの横軸が意識されている状態の時は、水平線が不要で曲線を見るだけで分析や方向性を把握することが可能になるんですね。
今回のトレード事例は、H1(1時間足)に横軸のMAが非常に機能している状態のチャートがあったので、水平線を使わずトレードしています。
トレード事例
今回のトレード事例は2016.11.28のAUDNZDです。まずは執行足のエグジット直前のチャートから載せておきます。
まずはマルチタイムフレーム分析をして上位足の環境から見ていきましょう。
※以下のチャートは全てエグジット後のチャートになります
上位足のマルチタイムフレーム分析
H4から時間足を落として見ていきます。
H4
H4ではトレンドライン3点目から一旦下落し、そこから再度上昇してきている局面になります。
※トレンドラインの引き方に関しては、FXトレードに有効なトレンドラインの使い方とは?を参照下さい
今回のトレードはロングエントリーをしている(H4では現在レートから1本前の陽線の足)ので、H4で考えるとトレンドラインを上抜けしていくかは分からないため、狙えるのはトレンドライン4点目までです。その他にも利確の目安としてM15からも判断していますが、M15については後ほど解説します。
H1
今回、最も重要視していたのがH1です(※青い矢印はエントリー時の足)。
グレーで色付けしたポイントを確認するとMAが非常に意識されているのを確認できます。左側の上昇はMAでサポートされて高値を更新し、MAを下割れした後もMAでレジスタンスされて、Aからの下落は安値を割って新値更新しています。その後B、CでもMAが意識されてレジスタンスになるのですが、B、Cからは新値更新ができていない状態です。
ここで別の視点で見ると、H1はMAが意識されて機能しているわけですから、新値更新ができないということは逆の方向に行くという予測をつけることができます。つまりB、Cから新値更新していかなければならない流れなのに、新値更新できないということは転換する可能性があるということになります。
その後Dのポイントがエントリー時の足になるのですが、MAがまた意識されてサポートになろうかという状況です。
エントリー
先ほどの状況からH1のMAがサポートになるということをほぼほぼ予測していたので、短期足ではタイミングを取るだけになります。M15のチャートを見た時がちょうど青い矢印の陽線が確定する前で、MAでで支えられていたので確定を待ってエントリーしています。
※スプレッドにより、約定が少し上になっています
M15
エグジットの判断
どこまで狙うかの離隔目標の判断ですが、今回はH4とM15の2つの時間足で判断(H4はトレンドラインまで、M15は大きい下落入った起点まで)しています。
H4
H4ではトレンドラインが引けていたため、狙えるのはレジスタンスとなっているトレンドラインまでです。
※利確後のチャートなので、トレンドラインとすでに接触しています
M15
M15では左側を見ると大きい下落を作った起点(青い丸のポイント)があるので、そこまでレートが上がってくると一旦レートが止められるという判断から、その付近をターゲットにしています。
その後
H4のトレンドラインとM15の下落の起点が重なったポイントで、レートが止まっているのを確認することができます。
M15
まとめ
今回のトレード事例はH1をMA基準で考えていれば、水平線を引く必要もなく、簡単に相場分析や方向性を把握できました。
今回は機能しているのがMAでしたが、横軸はMA以外にもボリンジャーバンド±1σ~±3σやその他にもパラメーターの大きいMAなどもありますので、俯瞰してチャートを見ると案外見つかります。水平線にこだわらずともトレードプランは組み立てることができますので、木を森を見ずではなく、森を余裕を持って見れるような視点を持っていきましょう。
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