メッシです。
※トレード事例は目次のトレード事例からどうぞ
マルチタイムフレーム分析をすることは、より多くの情報を拾うことができてトレードチャンスを広げることができますが、慣れていない人にとっては逆に混乱してしまう2面性があります。
混乱しないために何か良い方法が無いのかというと、1つの解決策として見る時間足を極力減らし、大きい時間足でトレードすることが挙げられるのですが、見る時間足の数を減らしてしまえば混乱することもなくなり、目線の固定もしやすくなります。
ということで今回は、見る時間足を極力減らして長期足を基準に中期足でタイミングを取るシンプルなデイトレ方法についてトレード事例も兼ねて解説していきたいと思います。
目次
長期足を基準にするというのは?
トレードスタイルによって基準にする時間足は変わってくると思いますが(例えば1分足を執行足にするスキャㇽパーであれば、短期足の節を基準にトレードするなど)、基本的には上位足になればなるほど見ている相場参加者が多いため、上位時間足はより意識されます。
そういったことから、長期足を基準にすることで相場参加者が意識するより強い価格帯で、またより優勢の高いポイントでトレードすることができるわけです。
※今回はデイトレということなので、ここでいう長期足は日足や4時間足を指します
要するに日足や4時間足の環境を分析し、サポート・レジスタンスラインが引ける価格帯でトレードを絞ることが、ここでいう長期足を基準にするということになります。
中期足でタイミングを取るには?
狙うべきはトレンドフォロー?トレンド転換?
日足や4時間足でトレードする価格帯を絞ることができたら、中期足でタイミングを取るのですが、エントリーの仕方をある程度絞らなければトレードに一貫性が生まれません。
そもそもトレードスタイルには「トレンドフォロー」や「トレンド転換」など色々ありますが、エントリーの仕方をある程度絞るために一番わかりやすいのは、相場心理を考慮すると「トレンド転換」と言えます。
なぜ「トレンド転換」がわかりやすいのかと言うと、トレンド転換は相場参加者が意識する価格帯付近で起こりやすく、『意識している=オーダーを入れている』ということになるからです。
相場参加者の多くが売りや買いのオーダーを入れておくポイントこそ長期足のサポート・レジスタンス付近であり、レジスタンス・サポートから遠ざかっている所はあまり買いや売りのオーダーが溜まっていない状況になります(下の図を参照)。
つまり、トレンド転換は買いと売りのオーダーが溜まっていて形勢が逆転するポイントで狙うものに対し、トレンドフォローは買いと売りのオーダーが溜まってなく形勢が逆転するポイントまでを狙うものなので、よりオーダーが溜まっているところに引き付けて狙うトレンド転換の方が、方向性の判断がわかりやすいということになるわけです。
こういった理由から、中期足でトレンド転換を狙うエントリーがわかりやすく判断がしやすいと言えます。
中期足で狙うべきトレンド転換のパターン
中期足でトレンド転換のタイミングを取るためには、チャートパターン(Wトップ・ボトム、ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダーなど)を探すのが一番わかりやすいですが、ネットに乗っているようなきれいなパターンはそう多くは出現しません。
そのため、大体崩れている形が多くなるため、「レンジ」として判断すればチャートパターンが無くても単純化してエントリータイミングを取ることができます。
中期足ベースのレンジ見つけ、レンジを抜けたらサポレジ(レジサポ)転換にMA反発でタイミングを取るだけのシンプルな方法になるのですが、ここまで解説してきたことを一旦まとめると…
①長期足(日足・4時間足)のサポートやレジスタンスにラインを引いて節を探す
②長期足の節までレートが来たら中期足に落とす
③中期足でレンジを探し、レンジのサポレジ(レジサポ)転換と重なる所でMA反発でタイミングを取る
ということになります。
では、この流れをトレード事例で見ていきましょう。
トレード事例
今回のトレード事例は2017.1.30のUSDJPYになります(※リスクリワードは1:2 リスク30pipsに対してリワード60pips)
まずは上位足の環境をマルチタイムフレーム分析で見ていきます。
上位足のマルチタイムフレーム分析
まずは日足から時間足を落として見ていきましょう(※日足、4時間足ともにエグジット後のチャートになります)。
日足
日足では①と②、③がサポレジ転換しており、最初のサポレジ転換(②)からの下落は直近安値(④)を更新することができず(⑤)、もう一度サポレジ転換のラインまで上昇し、③から下落してきている状況になります。
4時間足
4時間足はレンジですね。赤い四角で囲っていますが、このレンジの上限・下限が買いや売りのオーダーが溜まっている優位性の高いポイントになります。
エントリー(1時間足)
今回のエントリー執行足は1時間足で、MA反発した陰線確定(チャート内の矢印)でショートしています。
青いラインは長期足の節であり、このラインの下は売りが入りやすい優位性の高いポイントになります。
1時間足ではその優位性の高いライン付近でレンジを形成(緑の四角)しており、そのレンジ下限の価格帯でサポレジ転換に加えてMA反発もしていることから、根拠が2つ重なるため執行足を1時間に選択しています。
エグジット
下のチャートはOCOを設定したエグジット直前のチャートになります。
※OCOに関してはをFXの注文方法の記事を参照下さい
エグジットの目安をそのレートに設定したのには、2つほど理由があり設定しています。
①サポートされる可能性がある:オレンジ色で丸で記したポイントが3度レジスタンスされているため、レートがその価格帯まで落ちてくるとサポートされてレートが跳ね返される可能性があることから、その価格帯の少し手前に設定しています。
②1つ上位足の4時間足ではレンジの中段になる:1時間足だけ見ていると、ダウントレンドが発生して勢いが続きそうに見えますが、常に重要なのが上位足の環境です。4時間足では先程も説明したようにレンジあり、レンジ中段はレートがどちらに動くか予測をつけずらいと言えます。そういったことから優位性が低い状況になるためですね。
その後
下のチャートはエグジットから約15時間後のチャートになります。
私がOCOを設定したポイントからさらに勢いよく下落していますが、これは結果論であってしょうがないと判断します。
もしかしたら先程エグジットの根拠として挙げた理由により、レートで反転していたかもしれないからです。
まとめ
今回は長期足でまずは節を探し、中期足でトレンド転換をMA反発でタイミングを取るというシンプルな方法をお伝えしました。
より多くの時間足を見て分析したくなるのもわかるのですが、時間足を刻んでいくと情報がたくさん入ってきてしまい、混乱する可能性が高くなってしまいます。
なので、できるだけ分析する時間足を減らし、強いラインでトレードすることが混乱しない状況を作れます。
確かに中期足でのエントリーは保有時間も長くなってチャンスも減るので、中々エントリーチャンスにありつけないと感じてしまうかもしれませんが、まずは中期足で慣れてみましょう。
慣れてしまえば相場はフラクタルなので、時間足を落としても混乱せずにトレードができるようになりますので。
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