FXリアルトレード 短期トレンド転換とポジション保有における時間経過の注意点

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メッシです。

 

トレードの際にチャートの左側に目安となる節(サポートやレジスタンス)が無い場合、ポジションを保有しているとしたらエグジット(利確)の考察はどのようにしているでしょうか。

節が無いということは、つまり水平線が引けないということになるので、縦軸(価格)で考えるのではなくて他の判断基準でエグジットを考察する必要があります。

 

私がよく判断の材料にするのが横軸(MAやボリンジャーバンド)になるのですが、横軸を目安に使う場合は注意しなければいけいないことがあるんですね。

 

ということで今回はポジション保有における時間経過の注意点についてトレード事例を兼ねて解説していきます。

目次

ポジション保有における時間経過の注意点

サポート・レジスタンスの目安が直近に無い場合のエグジット判断の目安は?

利確の目安を判断する際、チャートの左側にサポートやレジスタンスが無い場合は水平線を引くことができないので、何か他の判断基準をベースに利確をしていきます。

 

他の判断基準というと、例えばMA・ボリンジャーバンド・切り番のレート・ローソク足の形状・オシレーターのサインなどがありますね。

 

他にもエグジットの目安にできる判断基準はまだありますが、今回はMAやボリンジャーバンドといった横軸を目安にする注意点について話を進めていきます。

※MAやボリンジャーバンドを利確の目安として判断するのは、レートの進行方向と逆を向いている状況の時でレートが止められやすいからです→詳しくはこちらを参照

 

 

横軸を利確の目安にする際の注意点とは?・その①

MAやボリンジャーバンドの横軸を利確の目安にする場合、気をつけなければならないのは時間の経過と共にそれらの傾き・形状が変化してしまうことです。

 

仮にエントリー時に狙える利幅が20pipsあったとしても、エントリー後にレートが停滞して動かないと、狙える利幅が段々無くなってきてしまいます。

ローソク足が確定する度にどんどん逆向きのMAやボリンジャーバンドが迫ってきて障害物となってしまうからですね。

 

そのため横軸をエグジットの目安にする場合は、値動き次第で左右されるということを考慮しておく必要があります。

 

 

横軸を利確の目安にする際の注意点とは?・その②

レートの進行方向に対して逆向きのMAやボリンジャーバンドが立ちはだかっている間はレートが抜けにくいのですが、ローソク足が確定する時に注意することがあります。

 

逆向きのMAやボリンジャーバンドを抜けずに確定したとしても、次足の始値がMAやボリンジャーバンドを超えて確定した場合は抜けたと判断します(下図参照)。

 

 

横軸を利確の目安にする注意点を解説してきましたが、実際に解説してきた状況についてトレード事例で見ていきましょう。

 

 

トレード事例

今回のトレード事例は2017.2.9のNZDJPY(長期足のサポート付近で短期足のトレンド転換を狙ったトレード)になります。

 

 

上位足のマルチタイムフレーム分析

まずは上位足の4時間足から時間足を落として見ていきましょう。

 

4時間足

4時間足では3回サポートされた(チャート内のグレーで色付けしているポイント)価格帯までレートが急落して落ちてきており、現在レートは陽線で反発して上昇してきている状況になります。

 

長期足ベースのサポートまでレートが到達していることから、下位足で買える形になれば買いたいという考察をここでします。

 

 

1時間足

あまりきれいなチャートではありませんが、途中の中段までは緩やかに高値と安値を切り下げてきていて、直近は勢いよく下落して4時間足のサポートまで到達している状況です。

 

1時間足では特に転換を示唆するチャートパターンが無いので、さらに下位足へ落とします。

 

 

15分足

4時間足と1時間足の勢いよく下落したポイントは、15分足では波形を描いてダウントレンドになっています。

 

 

この15分足に今回は注目したのですが、注目した理由が以下2点になります。

①直近で2回ほどMAがレジスタンスになってレートが止められている(グレーで色付けしているポイント)

②ダブルボトムが形成されている

 

 

15分足のMAが意識され始めていることから、転換する際も15分足のMAが意識されやすいことに加え、転換を示唆するダブルボトムが視覚的に判断できるので、エントリータイミングを計るのであれば15分足のMA、もしくはネックラインでタイミングを取りやすい(赤い斜線はエントリーのイメージ)という判断になるからです。

 

 

こういったことから15分足がタイミングを取るのにわかりやすいため、レートが落ちてくるのを待ちます。

 

 

エントリー

MAまでレートが落ちてきていないのですが、ネック付近までレートが落ちてきていて陽線を付けて上昇し始めているため、陽線確定でロングエントリーしています。

 

ここで想定しておくことは、先ほども解説したようにMAでレジサポ転換がおこりやすい特徴があるため、15分足のMAまでレートが落ちてくることも念頭に入れておくことですね。

※つまりこの陽線で反発せず、まだリトレースの下落が入るかもしれないということです

 

 

利確ポイントの考察

今回エントリー時に利確の目安として判断したのは1時間足のMA(オレンジ色の丸)になります。

 

なぜ1時間足のMAを目安にしたのかというと、以下2つの理由からになります。

①左側にサポートやレジスタンスの引けるラインが無いため、ターゲットとなる価格が明確にわからなく、どの価格帯を市場参加者が意識するかわからない→縦軸の価格で判断するのではなく、横軸のMAで判断

②1時間足のMAがレートの進行方向と逆向きで落ちてきているため、障害物となってレートが止められる可能性がある

 

 

その後レートがスムーズに上昇しなかったため、1時間足のMAが落ちてくる結果に。

ここで注目したのが、1時間足のMAの下でローソク足が確定しましたが、次足の始値はMAの上から始まっていることです。

つまりこの場合は、障害物となるはずだったMAを上抜けしたと判断するため、もう少し上昇を見込めるという判断になります。

 

 

エグジット

1時間足のMAを上抜けして確定したことから次の障害物となるのは1時間足の+1σなのですが、指標発表が22:30からあったため、5分前にエグジットしています。

 

※下のチャートはエグジット直前の15分足

 

 

その後

指標発表は大して動かず、その後順調に上昇していきました。

 

エグジットから約5時間後の15分足チャート

 

 

まとめ

今回はトレード事例を例に、ポジション保有における横軸での利確目安の注意点をお伝えしました。

 

どうしても利確の目安を横軸(MAやボリンジャーバンド)で考えた場合、縦軸(サポート・レジスタンスなどの価格帯)と違って時間の経過と共に変化してしまいます。

そのためスムーズにレートが動かなかった場合は状況が変わってしまうため、その都度判断を変えていかなければなりません。

 

今回のように当初目安にしていた障害物(1時間足のMA)までレートが到達しても、その障害物を越えることができれば利を伸ばせるので、次の障害物(1時間足の+1σ)に目安を変えて判断するということですね。

参考にして頂ければ幸いです。

 



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