メッシです。
エントリーする際、「足が確定するのを待っていたらエントリーできなかった」、「エントリータイミングを早められた」などの経験はないでしょうか?
実はこれらの機会損失は、下位足を見ることで無くすことができるんですね(毎回ではないですよ)。
ということで今回は、基準となる時間足よりも1つ下位足を見てエントリータイミングを早める方法についてトレード事例も兼ねて解説していきます。
目次
基準となる時間足よりも下位足を見て上手くタイミングをとるには?
基準となる時間足でエントリータイミングが取れないケースって?
基準となる時間足というのは、「きれいなチャートパターンが出ている時間足」や「エントリー執行時間足」を指すのですが、私の場合は「MAが意識されている時間足」が基準となる時間足になりますので、MAでエントリータイミングを取るという体で話を進めていきますね。
基準となる時間足で上手くタイミングを取れない場合というのは、以下のような状況があります。
① 足の確定を待っていたら値が結構伸びてしまい、リスクリワードが合わず結果的にエントリーできなかった
②ショート(ロング)する際、現在足が陽線(陰線)だから陰線(陽線)が出るまで待った結果、次足の陰線(陽線)が思いのほか伸びてしまってエントリーできなかった
こういった機会損失を一度はしたことがあるかと思います。
チャートで見るとこんな状況ですね。
①ロングしようと確定待っていたら伸びてしまった…
②MA付近でショートしようとし、MA反発が陽線だったので陰線が出るまで待っていたら行ってしまった…
上のチャートのケースのように「確定を待っていたらローソク足が伸びてしまった」と言うのは結果論であり、伸びて確定するのか、伸びないで確定するのかは誰にもわかりません。
では、指を加えてぼーっとチャートを眺めていればいいのかと言うと、下位足を見ることで伸びてしまうのを防いでエントリーすることができるんですね。
下位足でエントリーを早める方法
今回解説するのは基準足でMA反発が起こっている状況に加え、1つ下位足では±2σ反発(※)が起こっている状況が合致している場合になります。
※+2σ反発が起こっている状況 → MAが水平の時に±2σがスクイーズしてきて迫ってきている状況下は、特に±2σは抵抗になりやすい
まずは場面をチャートで見てみましょう(※基準足がM30とします)。
M30でエントリーを考える際、M30はMA反発していますが、陽線なのでショートしずらい状況です(私の場合はショートをする場合、陰線確定を待つので)。
つまりM30だけ見ていただけではエントリーできません。
しかし1つ下位足の15分足を見てみると、+2σがスクイーズしてきていて陰線で確定している状況です。
要するにM30だけ見ていた場合はエントリーできなかったのが、M15を確認したことにより、M30が陽線でもショートエントリーができるということになります。
これらを踏まえて今回のトレード事例を解説していきますね。
トレード事例
今回のトレード事例は2017.3.21のAUDCADです。
トレードについて簡単に説明すると、日足のレジスタンスを背に1時間足を基準とし(チャート形状から)、30分足でタイミングを取ったトレードになります。
ではまずは、上位足の日足からマルチタイムフレーム分析をして見ていきましょう。
マルチタイムフレーム分析(上位足)
私の場合、トレードの際に確認する最上位足は日足になります(スイングはやりませんので、週足や月足は基本的に見ません)。
まずは日足ですね。
日足を見ると、レジスタンス付近にレートが到達している状況です。
そのレジスタンスとなる価格帯に赤いラインを引いているのですが、現在レートが陰線で下落し始めているところですね。
形は崩れていて多少違いますが、カップアンドハンドルと同じ原理で下落がこの後起こっていくであろう、ということを日足から考察できます。
H1
次に1時間足ですが、今回1時間足が注目したチャートになります。
下の画像はエントリー後、少し経過したチャート。
特に転換を示唆するチャートパターン(Wトップ、リバース&ヘッドアンドショルダーなど)は出ていませんが、この時間足を注目した理由は、下の画像の左側の上昇部分を見ての判断になります。
直近は1時間足のMA(青丸のポイント)から2回ほど上昇してきているのを確認することができますよね。
※あなたが「2つの青丸のポイントのうち、右の青丸はMAにタッチしていないのでは?」と疑問を持たれた場合、過去に解説した下の記事を参考にして下さい
話をチャートに戻しますが、つまり左側の上昇が1時間足のMA反発のリズムになっていたので、転換する際もこの時間足のMAが意識される可能性が高いという考察になります。
※経験則になりますが、直前(黒い丸付近)でMA反発の上昇があれば1時間足のMAはより意識されて転換しやすくなります(下の画像参照)
ここまでのチャートの見立てをおさらいすると…
”日足のレジスタンスまでレートが到達していて売りが入りやすいため(カップアンドハンドル)、時間足を落として売れる形を探すと、1時間足のMAが意識されているのでまたMAで止められて転換していきそうである” という分析判断になります。
しかし1時間足のエントリーでは時間足が大きいことに加え、下位足に落すともっと早くエントリーできるケースが往々にしてありますので、今回は時間足を落としてタイミングを取っています。
エントリー
※まず前提としてタイミングの取り方はその時の相場状況によって変わってしまいますので、自分自身で再現性があってわかりやすくタイミングを計れることが重要です
先程解説しましたが基準となる時間足のMA反発と、1つ下位足の条件付きの+2σが重なる状況であればエントリーを早めることができますので、今回は1つ下位足の30分足を確認して執行足としてエントリーしています。
執行足の30分足(赤い矢印の陰線確定でショートエントリー)
同時刻のH1はMA反発で陽線が確定したところです。
エグジット
日足ベースのレジスタンスが背にあったことから利をある程度伸ばそうと考えていたのですが、21:30からカナダの3つ★の指標発表(小売売上高&【徐自動車】)があったため、21:30の5分前にエグジットしています(×マークで決済)。
その後
その後のチャートを見ると順調に下落していますね。
※M30、H1のチャートを載せておきますので、参考まで
H1
M30
まとめ
今回は基準となる時間足よりも下位足に落すと、基準となる時間足の確定を待たずに早めにエントリーでき、タイミングを取りやすいということを解説しました。
今回のトレード事例は良い例で、基準としていた1時間足のMA反発の足は陽線です。
MA反発が陰線であればショートエントリーできますが、陽線なのでエントリーできません(私の場合、ショートするのであれば陰線と決めていますので)。
1時間足だけでエントリーを判断するのであれば、陰線確定を待ってからになるので次足になり、1本遅れますよね。
しかし下位足の30分足に落すことでタイミングを早く取ることができ、結果的に1時間足のMA反発の陽線確定でエントリーできたわけです。
基準となる時間足のMA反発と、下位足の+2σの組み合わせを是非参考にして頂ければと思います。
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