FXトレード解説 仕掛けのタイミングを遅らせる戦略とテクニック

この記事は4分で読めます

メッシです。

 

トレンド転換を狙う際、「上昇から下落」と「下落から上昇」のトレンド転換では転換していくスピードに違いが出ることが多いのですが、「下落から上昇」のトレンド転換は遅い傾向にあります。

そのため「下落から上昇」のトレンド転換を狙うのであれば、「上昇から下落」のトレンド転換に比べてエントリータイミングを意図的に遅らせることで勢いに乗りやすくなるんですね。

 

実際にどういうことなのか、今回はタイミングを意図的に遅らせて勢いに乗りやすくする方法についてトレード事例を踏まえて解説していきます。

※「下落から上昇」と「上昇から下落」のトレンド転換の特徴については、トレンド転換の特徴や性質とは?FXで自分に合った違う展開の反転を判断するための見分け方を確認してからだと今回の内容が落とし込みやすくなります。

目次

トレード事例

今回のトレードは2017.7.26のAUDJPYで、1時間足ベースで意識されている価格帯(サポレジライン)からの反発を短期足でタイミングを取った(トレンド転換で狙いに行った)トレードになります。

 

チャートで見るとこんな感じです(リスクリワードが1:1.5)。

※下のチャートはエグジット直前のチャートで、エントリー足の詳細はこの後解説していきます

 

この時間足だけではエントリー判断はできませんので、まずは上位足の環境を見ていきましょう。

 

 

上位足のマルチタイムフレーム分析

まずは日足から。

前提として、スキャルピングやデイトレなどその日で完結するトレードをする際、日足を注視して細かく分析してもそこまでトレード根拠になる情報は拾えないので、ざっくり見ておけば十分です。

特に初心者の方は、細かく見過ぎると混乱してしまう傾向にありますので、まずは「トレンドはあるのか?」、「水平線はどこに引けるのか?」くらいでいいと思います。

 

日足

日足を見るとアップトレンドですが、現在の足は直近高値を更新できずに陰線で一旦下落し始めている状況です。

下落はしているものの、これから直近高値を更新していけばアップトレンド継続ということになります。

 

 

4時間足

※チャート内の赤い縦のラインはエントリー時の足を示しており、また、赤い水平線は1時間足で引いたものになるので、ここでは無視して下さい

現在レートの環境としては、安値は切り上がっているものの(赤丸)、高値は切り下がっている(青丸)のでレンジになっています。

 

4時間足を見る限り、特にエントリー判断に繋がる情報は得られません。

 

 

1時間足

※4時間足と同様、赤い縦のラインはエントリー時の足を示しているので、現在そこにいるものとして読み進めて下さい

1時間足を見ると、サポレジ転換(緑丸)している価格帯にラインが引け(赤いライン)、この価格帯まで落ちてきて反発し始めた(黒丸)状況です。

 

ここの黒丸のポイントを下位足に落とし、買える形があれば買っていきたい考察になります。

 

 

エントリー執行足の状況

今回は5分足がエントリータイミングを取りやすそうな時間足だったので、5分足をエントリー執行足に選択しました。

※私はSMA21をエントリータイミングに使用するので、SMA21が意識されている時間足がタイミングを取りやすい時間足になります

 

下のチャートはエグジット直前のチャートになってしまうのですが、エントリー前の直近の流れを考察すると、この時間足のSMA21が意識されて(赤丸のポイント)下落が作られているのを確認できます。

一番右の赤丸のポイントはレジスタンスされていないように思われますが、SMA21から陰線が一本確定しているので、レジスタンスされて反発していると見ます。

 

 

トレンド転換する際は、直近で効いている(意識されている)SMAが裏返しになるという特徴があるため、こういった時間足を見つけることができればトレンド転換を比較的簡単に捉えやすいです。

 

 

ここまでの状況をおさらいすると…

長期足は上昇基調(4時間足ではレンジになっているものの、日足では直近高値を更新していけばアップトレンド継続)であり、1時間足で意識されている価格帯からの反発上昇を、5分足に落としてトレンド転換の形でロングを狙えるのでは?と言う状況になります。

 

 

エントリー

実際にエントリした足は下のチャートの赤い矢印の足になりますが、ロングエントリーなのでスプレッドの関係で約定が上になっています。

特に転換を示唆する「Wボトム」や「逆ヘッドアンドショルダー」などはありませんが、先程も解説したようにSMA21のレジサポ転換でタイミング取っています。

 

 

ここで「SMA21のレジサポ転換であれば、1本前(②)もしくは3本前(①)でもSMA21のレジサポ転換をしているのでは?」という疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。

確かに①、②の足でもMAのレジサポ転換をしていて問題ないのですが、下落から上昇のトレンド転換のロングを狙う場合、冒頭でも触れたように足場を固めながらゆっくり転換していく特徴があります。

 

そのため、+1σを上抜けしてからだと勢いが出やすいという経験則から①、②ではエントリーしていません。

 

 

エグジット

今回のエグジットは、30分足のチャートから得られる2つの根拠でエグジット判断をしています。

 

下のチャートはエグジット直後の30分足のチャート。

赤丸のポイントははっきりとした戻し高値だと確認できるため、一旦ここまでレートが上昇して来るとレートが止められる可能性が高いという縦軸の判断です。

 

次に青丸のポイントですが、上昇の進行方向に対して+1σがスクイーズしてきて迫ってきているので、レートが止められて反発しやすいという横軸の判断になります。

 

 

その後

下のチャートはエグジットから約2時間後の5分足チャート(青丸が約定したポイント)。

 

 

まとめ

今回はトレード事例を紹介しましたが、「上昇から下落」と「下落から上昇」のトレンド転換は性質が違います。

 

そのためSMA21のレジサポ転換を確認できていたとしても、「下落から上昇」のトレンド転換はゆっくり転換する傾向があるため、+1σを抜けて確定してからの方が勢いに乗りやすいです。

これは全ての場面に当てはまるわけではありませんが、検証して確かめてみて下さいね。

 

 

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