この1ページで解決!fxのスリッページの原因と仕組み、対策や許容範囲設定値

この記事は4分で読めます

 

ポジションを持つ際、少なくとも誰でもこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?

「エントリーしたら約定が遅れた」、「決済したかった価格とズレて決済されてしまった」、「指標のせいで損切り額が想定していた額よりも大分大きくなった」などなど。

 

これが俗にいうスリッページという現象になるわけですが、ちゃんと理解をしておかないと無駄に証拠金を減らすことになってしまうため、対策が必要です。

 

とういうことで今回は、スリッページが発生する仕組みと対策、許容スリッページの設定値に関して理解を深めていきましょう。

スリッページとは?

売買の注文に関して、注文した価格と約定した価格の間に発生するズレのことを言います。

成行エントリーならクリックしたときの価格、指値であれば注文を出した価格、それらの注文価格と約定した価格との差がスリッページです。

 

※顧客はFX取引をする人

 

先ほど、スリッページは注文した価格と約定した価格において発生するズレのこと。と説明しましたが、不利な方向または有利な方向の両方にズレます。

有利な方向にだけズレるだけなら特に問題ありませんが、不利な方向にももちろんズレますので、注文を出した価格できっちり約定させたい場合は対策が必要です。

 

まずは、対策のお話をする前にスリッページの原因に関して押さえておきましょう。

 

スリッページが起こる原因とは?

スリッページの原因として以下の原因が挙げられます。

・証券会社の注文処理やデータ処理

・急な値動きと需要・供給の関係

 

証券会社の注文処理やデータ処理

スリッページの原因を知るうえで知っておかないといけないのは、売買注文が成り立つ仕組みです。

そもそも売買注文が成り立つのは、顧客の出した売買注文に対して証券会社が処理した価格で成立することになっています。

 

流れとしてはこんな感じです。

顧客が、使用している証券会社で売買注文を発注 ⇒ 証券会社の取引サーバーに注文内容が届く ⇒ 証券会社でデータ処理が行われて約定価格が決まる

 

上記の流れの中でスリッページが起こるのですが、スリッページが起こるタイミングは、以下の①と②の2つのタイミングで起こります。

 

 

①顧客が、使用している証券会社で売買注文を発注 ⇒ 証券会社の取引サーバーに注文内容が届く

顧客の発注した売買注文が証券会社の取引サーバーに届く間に、インターネットの回線状況の良し悪しによって注文内容が届くタイミングにタイムラグが発生することがあります。

これが原因となって証券会社に価格差が発生してしまい、スリッページが起こります。

 

②証券会社のサーバー ⇒ 証券会社でデータ処理が行われる

ここでのタイムラグは主に証券会社のサーバーの処理能力が関係してきます。

高い処理能力があればスリッページは少なくなる傾向にあります。

 

 

急な値動きと需要・供給の関係

スリページは一般的に、需要と供給のバランスが崩れた状況で発生する傾向にあります。

買い手もしくは売り手のどちらか片方だけが、多すぎたり少なくなってしまう状態の際ですね。

 

例えば希望する価格で買いたいとしても、その価格で売ってくれる相手がいない場合は、売ってくれる相手が見つかるまで買い値を上げなければなりません。

こういった需要と供給のバランスが崩れた状況では、売買注文が成立しにくくなるため、希望する価格で約定させることが難しくなります。

 

結果としてスリッページを受け入れることになるわけですね。

特に相場が勢いよく一方向に上昇・下降するような相場は、需要と供給のバランスが崩れてスリッページが起こりやすくなります。

相場が勢いよく一方向に上昇・下降するような相場

・雇用統計などの重要な経済指標がある際

・突発的なイベントの発生の際

 

 

スリッページの対策方法とは?

証券会社が提供しているプラットフォーム(MT4など)で、許容できるスリッページ幅をあらかじめ設定しておくと、設定した数値以上にずれた約定を無くすことができます。

 

※今回はMT4での設定手順に関して話を進めていきます。

 

メニューバーのツールから”オプション”を選択。

 

オプションの表示が出てきたら取引タブを選択し、価格誤差のデフォルトの部分で”デフォルトを指定”を選択。

スリッページの許容幅のポイントをプルダウンの数字から選択し、OKをクリックして終了です。※数値を0(ゼロ)にすることでスリッページしなくなります。

 

ブログ読者さん

価格誤差のデフォルトのポイントのポイントって何ですか?


メッシ

ここでいうポイントとは、pipと同じ意味合いで最も小さい桁を表す単位のことです。

ドル円やクロス円であれば、1ポイントが0.01円(1銭)のことになります。

 

許容スリッページ幅を設定することで生じるメリットとデメリット

許容スリッページを設定することで生じるメリットとデメリットがあるので、お伝えしておきます。

 

一長一短あるので、上記を踏まえたうえで許容スリッページのポイント選ぶようにして下さい。

 

 

設定するメリット

許容スリッページをあらかじめ設定しておくことで、設定した数値以上ずれて約定することは無くなります。

つまり、ずれた価格で約定することが無くなるので、不利な価格でポジションを持たなくて済みますし、不利な価格で決済しなくて済みます。

 

設定するデメリット

設定した許容スリッページよりも数値がずれてしまうと、注文が不成立になります。

つまり、約定して欲しくても約定しないので、ポジションを持てなかったり決済できなかったりと、機会損失につながります。

 

まとめ

今回は、スリッページの原因と仕組み、そして対策方法に関してお伝えしてきました。

 

売買注文を発注をしてから約定するまでの時間がほんの一瞬だったとしても、その間にネット回線の影響を受けたり、証券会社の注文処理が行われているので、約定価格がずれてしまうことがあります。

 

相場は常に変動していてるので、注文を出した価格で約定させたい場合は、許容スリッページ幅を設定するようにしましょう。

 



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