メッシです。
損切りになった後はどうしているでしょうか?
思考停止になって損失のまま終える方もいれば、しっかりリカバリーショットを打って損失を取り返す方もいるかと思います。
そもそもリカバリーショットを打つということは、根拠のあるポイントで損切りになるということが前提になるのですが、なぜ根拠があるポイントで損切りになるとリカバリーが打てるのか?
今回は損切り後のリカバリーの考え方についてトレード事例を例に解説していきたいと思います。
目次
トレード事例
今回のトレードは2018.9.19.のAUDNZDの2トレードになります。
・1つ目、H4のレジスタンス付近までレートが上昇してきた所を、下位足(M15)トレンド転換でショートを狙ったトレード
・2つ目、1つ目のトレードで損切り後、リカバリーのロングを狙ったトレード
1つ目のトレードを解説した後に2つ目のトレードを解説していきます。
まずはいつものように上位足のマルチタイムフレーム分析からしていきましょう。
上位足のマルチタイムフレーム分析
Day(エントリ―から少し経過したチャートになります)
日足を大きく見ると、現在レートは高値をつけた押し目(赤丸)を割っていないためアップトレンドだと言えますが、直近の状況としては揉み合っている状況です。
その状況下でショートを狙ったのですが、今回はH4のレジスタンスを背にショートをしているので、H4に時間足を落として見てみましょう。
H4(エントリ―から少し経過したチャートになります)
現在レートは、H4のレジスタンスラインまで上昇してきているのを確認できると思います。
H4でのエントリーは時間足が大きいので、下位足に時間足を落とし、形を見つけてショートを狙う考察になります。
※今回のトレードは、下位足のM15に落としてトレンド転換ということでエントリーしていますが、H4ではレンジ上限からの逆張りになります
H1(エントリーから少し経過したチャート)
H1を見ると、H4のレジタンスを超えてV字で再度レジスタンス内に潜って来ている状況になります。
しかし、V字で反発してレートが落ちていくことは傾向的に多くなく、もう一度レジスタンスを試しに来てレジスタンスを超えられないという動きがあった後に下落していくことが多い(もう一度試しに来るという動きが、いわゆるWトップができるということ)です。
もう一度レジスタンスを試して超えられないという事実があることにより、相場参加者の買いポジションの諦めが入り、転換が起こるわけですね。
ということなので、H1を見る限りでは転換するにしてももう一度上試しの可能性があるので、再度レジスタンスを試しに買いが入るところまでをショートで狙いたいという考察です。
M30(エントリ―から少し経過したチャート)
H1もそうなのですが、M30も下からMAやボリンジャーバンドが角度をつけて上がって来ているので、ショートをするのであればこれらはレートが下に進むための障害になります。
※しかし転換を狙うということは、これらの障害を抜けていくこと前提でエントリーするということなので、障害を気にしていたらトレンド転換は狙えません
エントリー執行足の状況
今回エントリー執行足に選択したのはM15なのですが、直近の上昇で数回MAがサポートされているからです。
MAが直近で意識されてサポートされているということは、転換する際に今度は機能が逆になり、MAがレジスタンスになるという特性があるからですね。
ちなみに赤い矢印の陰線確定でエントリーしています。
エグジットの考察
エグジットの目安として考えたのは、M30のところでも触れましたが、逆向きのMAやボリンジャーバンド(レートがそれらに到達すると、下落を阻害して反発する作用が働くことから)です。
ただ、M30かH1のどのMAかボリンジャーバンドをエグジットの目安にするのかは、エントリーした時点では決めていません。
なぜなら、時間の経過と共にMAやボリンジャーバンドはどんどん迫ってくるためであり、レートの下落の進み具合によって判断が変わるからです。
なので、今回はリスクリワードが1:2くらいになるポイントで考えています。
エグジット&リカバリーのエントリー
まずはエグジットから。
※エグジットじのキャプチャを撮り忘れたため、エグジット時のキャプチャではなく、次で説明するリカバリーのエントリー時のキャプチャです
左側の矢印の足が確定する少し前に手動で損切りしています。(右の矢印の陽線に関しては後ほど解説)
3度MAがレジスタンス(赤丸)されていましたが、3度目のMA反発から安値を更新できずにMAを上抜けしたので、MAがレジスタンとして機能しないことから転換が継続していかないとの判断です。
なぜ転換しないと判断するのかと言うと、トレンド転換はどこかの時間足のMAから転換が始まる傾向にあるため、MAが意識されている時間足のMAから新値更新していくことが多いためです。
※【FX Q&Aコーナー #3】相場を単純化して見るには?をご覧頂くと、理解が深まります
そのため転換が続いていくのであれば、MAが意識されているM15のMAから新値更新が続いていくはずなのですが、3度目のMA反発で新値更新できずにMAを上抜けしたことにより、下目線は消えるということですね。
続いてリカバリー。
先ほどの損切りから下目線は無くなり、H4のレジスタンスをブレイクして行くとの考察から上目線に切り替え、右側の矢印の陽線確定でロングエントリーしています。
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M15のアップトレンドの終盤からMAがサポートとして意識され、その後レジスタンスとして3度MAが意識されているため、再度アップトレンドの上昇が発生するには、この時間足のMAから買いが入って転換する可能性が高いということです。
ここでロングを打つ際、H4のレジスタンスをまだ超えてないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、先程の1つ目のエントリーで下目線が消えているのに加え、M15のMAが非常に意識されていることからレジスタンスをブレイクして行くとの考察になります。
エグジット
23:00ユーロの経済指標があり、つられてレートが動くのが嫌だったので指標前にエグジットしています(1.09864)。
※下はエグジット直前のチャート
その後
エグジットから約9時間後のチャート。
まとめ
今回はトレード事例を2つ紹介しました。
1つ目のトレードは含み益が乗ったものの、もっと下落して行くと思っていたので予測していた展開と違い、損切りになりました。
しかし、損切りになったということは、下目線が消えたということなので逆にチャンスと言えるわけです。
損切りになるとショックから思考停止になる人が多い印象を受けますが、思考を停止してトレードを終えるのではなく、次の展開を判断、予測して損失をリカバリーする癖をつけましょう。
※ただドテンすればいいということではなく、しっかり根拠に基づいたエントリーが必要です
どうなったらどうするのか?常にこういった思考を持つことが重要ですね。
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