FXでトレンドの波形の認識から戻り売りのタイミングやポイントを考察

この記事は4分で読めます

メッシです。

 

相場にはトレンド相場とレンジ相場がありますが、トレンド相場でトレードする際に波のリズムを気にしたことがあるでしょうか?

案外気にしない方も多いかもしれませんが、波のリズムに注視すると、ある特徴が見えてくるんですね。

 

ということで今回はトレンドの波のリズムと戻り売りのタイミングやポイントについて見ていきましょう。

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目次

トレンドの波の波及について

相場ではトレンドが継続していくにあたって一方向に動き続ける相場は無く、必ずリトレースが入りながらトレンドの波が継続していくのですが、3波目以降、レンジになるか大きな戻しを作る傾向にあります。

 

今回はこれから解説する波の波及の特徴を加味しながら、戻り売りの優位性の高いポイントを判断していくということで話を進めていきます。

 

では3波目以降がレンジに移行したり、戻しが大きくなっていく(直近高値を超える場合と超えない場合があります)ということをチャートで見てみましょう。

 

 

3波目以降がレンジに移行するケース

USDJPY M15

戻り売りの考察レンジに移行

アップトレンドからダウントレンドへと転換し、4波目がレンジ(赤い四角)になっています。

 

 

3波目以降で大きな戻しを作っているケース

USDJPY M15

戻り売りの考察大きい戻し

第2波、第3波はMAがレジスタンス(赤い四角)になってMAから下落しています(つまりMAのリズムで下落している)が、第3波以降は+2σ(青い四角)までリトレ―スが入ってから安値を更新しています。

 

この少し大きい戻しが発生したのは、波の大きさが上位足の波(M30のMAまで戻した)に波及していくからです。

 

1つ上位足のチャート

USDJPY M30

戻り売りの考察1つ上位足

※赤い四角はM15のMA、青い四角はM15の+2σのポイント

 

 

このように3波目以降は調整でレンジに移行したり、大きな戻しが入る傾向にあります。

これは下位足のトレンドの波が上位足のトレンドの波に波及していくためであって、大きな下落が発生する準備とも言えます。

※必ず3波目以降が調整に入る、大きい戻しが入るということではなく、可能性が高いということなのでご注意を

 

 

ではトレンドフォローで戻り売りを狙っていく際、3波目以降で戻しが大きくなった場合はリトレースがどこで止まるのか?といった予測を立てる必要がありますよね?

 

優位性が高いポイントの判断の仕方を見ていきましょう。

 

 

実際にチャートから優位性のあるポイントを判断するには?

上記の押し目買い・戻り売りの優れている点と、波の波及の特徴を把握したうえで実際にチャートを見て考えてみましょう。

 

EURJPY H4

戻り売りの考察EURJPYH4

 

EURJPY H1 下落の勢いが強く3波のエネルギーを使い、MAまでまだ戻って来ていない状況

戻り売りの考察EURJPYH1

 

EURJPY M30 MA反発で下落したが、安値を更新できずにリトレースが始まっているところ

戻り売りの考察EURJPYM30

 

H1で戻り売りするポイントを割り出す際、優位性が高いポイントはどこになるか考察してみましょう。

 

 

問題チャート

戻り売りの考察EURJPYH1縮小と番号

 

戻り売りするポイントの候補として以下4つを挙げておきます

①H1のMA

②サポレジ転換のレート

③上昇の押し目であり、下落が一旦止まってリトレ―スが入ったレート

④M30の安値を付けた戻し高値のレート

 

 

優位性の高い戻り売りのポイントを考察

問題チャートで注視することとして②~④は時間が経過しても変化はないが、①のH1のMAは時間の経過と共に変化してしまうということを押さえておく必要があります。

 

これはレートである縦軸(ここではサポレジ転換、戻し高値、下落が止まった価格帯)は時間が経過しても変化することはありませんが、MAやボリンジャーバンドなどの横軸は時間の経過と共に動いてしまうため、優先順位は変わってしまうということになります。

 

 

これらを加味して上のチャートの優位性のある戻り売りポイント予測をすると…

 

①、④の考察 

戻り売りの考察EURJPYH1縮小と番号

 

3波目以降は大きな戻しが発生すると予測すると、1HのMAはすでに急角度で迫ってきており、①のH1のMAで戻り売りをするには戻しが少なすぎると判断ができます。

そのため、H1のMAで戻り売りを待つというのは候補から外れるわけです。位置的にもっと上に位置していれば優位性のある戻り売りポイントとして候補に入るということですね。

 

3波目以降戻しが大きくなるのであれば考え方が同じになりますが、④のM30の安値を付けた戻し高値のレートで考えた場合も戻しが少ないということになり、候補から外れます。

 

 

②の考察

戻り売りの考察EURJPYH1縮小と番号

 

②はH1の安値をつけた戻し高値になるので、ここを超えてしまうとダウントレンドが一旦終了ということになります。トレンドが継続するためには、②を上に超えてしまうとトレンド終了ということになり、売っている側から考えると死守しなければならない重要なレートとも言えます。

 

しかし、大きい戻しを作るにしてもこれだけ勢いの下落が発生しているわけですから、②まで上昇してくると深い戻しということになり、下落の勢いに対して戻しが大きいと感じます。

そのため②も候補から外れます。

 

 

③の考察

戻り売りの考察EURJPYH1縮小と番号

 

③は上昇の押し目であって下落が一旦止まってリトレ―スが入ったレートになり、戻しが大きすぎず少なすぎもしない戻り売りのポイントとして待ち構えるのに良いポイントという判断になります。

 

①、②、④が戻り売りのポイントとして選択肢から外れるということもありますね。

 

 

その後のチャートを見てみましょう。

戻り売りの考察EURJPYH1その後

 

③のレートまで大きく戻し、レンジ(調整)になってしまいましたが、③で戻り売りを待ち構えてショートしていたとしたら損切りにはならずに下落を取れていますよね?

 

 

まとめ

※今回の例題の時間足が1時間足なので、そもそもトレードスタイルがスキャルピングやデイの方は1時間足でタイミングを取らないと思いますが、時間足を落としても考え方は一緒です

 

戻り売りに限らず押し目買いもそうですが、リトレ―スがとこで止まるのかを判断するのに、レートである縦軸の他に時間の経過と共に優位性が変化する横軸も加味して考えなければなりません。

価格が止まる根拠はどこなのか?が時系列で変わってきてしまうということになります。

 

その他にも下落(上昇)の波が何波目なのかということも重要になりますが、3波目以降は大きいリトレースが入りやすくなるので、これらを複合して考察してトレンドフォローの戦略を練っていく必要があります。

 

今回解説した視点を持って戻り売りの予測を是非してみて下さいね。

 



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    • tutumi
    • 2016年 11月20日

    有意義なメルマガありがとうございました。
    第3波目はエリオット波動になるのでしょうか(覚えたて) 笑
    なかなか覚えられなくて(友達、江理ちゃんの夫)にしてからばっちりです。

      • メッシ
      • 2016年 11月21日

      tutumiさん
      コメント頂きありがとうございます。エリオット波動とは違いますので、注意してくださいね!

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