メッシです。
今回はトレンド転換に関するご質問を頂いたのでお答えしていきます。
ご質問の内容はこちら
ご指導よろしくお願いいたします。
ということで今回はトレンド転換の考え方や判断の仕方について解説していきます。
ご質問の内容をわかりやすく図で見るとこのような感じです。
まずはどういう状況になるとトレンドが崩れるのか?2つほど判断の目安を見ていきましょう。
目次
トレンドが崩れる判断の目安とは?
トレンドが崩れる判断の目安は色々とあるのですが、一般的によく判断されているものとしてここでは以下2つの目安を簡単に説明します。
・最高値(最安値)をつけた押し目(戻し)
・ダウ理論
最高値(最安値)をつけた押し目(戻し)
トレンドがどこで崩れるのかを考えた際、トレンドが崩れるポイントにアップトレンドであれば最高値をつけた押し目、ダウントレンドであれば最安値をつけた戻しが重要な価格として判断されます。
チャートで見るとこういったポイントになります。
アップトレンドの場合
ダウントレンドの場合
なぜ”最高値をつけた押し目”や”最安値をつけた戻し高値”が重要な価格になるのかというと、そこから買いや売りが入って最高値・最安値をつけているので相場参加者が買いと売りの目線の切り替わりのポイントとして意識する価格になるからです。
要するに、最高値を付けた押し目を下割れする、最安値を付けた戻し高値を上抜けするとトレンドが崩れるという判断になります。
ダウ理論
先ほどは”押し目”や”戻し高値”といった1つの価格をトレンドが崩れる判断の基準にしましたが、今度は複数の価格を判断の基準にするダウ理論見ていきましょう。
※ダウ理論:高値と安値を切り上(下)げ続けている間はアップ(ダウン)トレンドという考え方
トレンド転換を狙ってトレードする場合、ダウ理論をもとに考えると高値か安値のどちらかを切り下げる、もしくは切り上げないとトレンドは崩れません。
つまりトレンドが崩れるところが2点目か4点目になる(下のチャート参照)のですが、そこからトレンド転換を捉える場合は、3点目もしくは5点目のどちらかで捉えることになります。3点目と5点目で転換を捉えるのはそれぞれ状況が違うので、それぞれの状況の違いを押さえましょう。
5点目でトレンド転換を捉える場合
5点目で転換を捉える場合は、3点目で転換を捉える場合(後述)といくつか状況が違います。
・転換のシグナルとなるダブルトップを形成している
・すでにダウントレンドに転換している
チャートで見ると
・1点目:最高値
・2点目:ネック
・3点目:高値切り下げ(アップトレンド終了)
・4点目:トレンド転換(2点目の安値を割った時点で高値と安値を共に切り下げるため)ということになり、5点目で転換を捉える場合はダウントレンド中の戻り売りになります。
3点目でトレンド転換を捉える場合
5点目で転換を捉える時は、すでに転換のシグナルが出ていてトレンド転換がすでに起きている中での戻り売りということでしたが、3点目でトレンド転換を捉える場合を考えてみると以下の状況になります。
・転換のシグナルは出ていない
・まだダウントレンドに転換していない
チャートで見ると
・1点目:最高値
・2点目:安値切り下げ(アップトレンド終了)ということになり、3点目で転換を捉える場合はアップトレンドは崩れているものの、まだダウントレンドに転換していない中で捉えることになります。
頂いた質問の回答
上記の説明を踏まえたうえで頂いたご質問を見ていきましょう。
ご質問を簡単におさらいしておくと以下の通りです。
「高値安値が共に切り下がればトレンド転換となるのか、それとも最高値をつけた押し目を下割れしないとトレンド転換にならないのか。どちらの状態でトレンド転換になるのか?」
上の図を見ると、最高値を付けた押し目を下割れする前に高値と安値を共に切り下げています。ダウ理論をベースに考えるとトレンド転換していますが、最高値を付けた押し目をベースに考えるとトレンド転換していません。
どちらをベースにするかでトレンドの考え方が変わってきてしまうのですが、私の視点では最高値を付けた押し目を下割れするまでは買いが優勢で、その押し目を下割れしないと本格的にはトレンドが崩れないと考えています。
しかし、最高値を付けた押し目を下割れする前に高値と安値を共に切り下げてダウが崩れると最高値をつけた押し目をまだ割ってないので、アップトレンドは完全に崩れていなく買いが優勢ですが、ダウは崩れているので一時的なトレンド転換として5点目を売りで狙って行きます。
チャートで見るとこういう場面 AUDJPY 2016.9.27 5分足
実際に上のチャートで取引したトレード事例
エントリー後どこまで狙うのか?というのが上位足の状況次第で変わってきますので、最後にまとめでまとめておきます。
まとめ
今回はトレンドがどこで崩れるのかを考えるうえで2つの判断方法を説明しましたが、最高値(最安値)を付けた押し目(戻し)とダウのどちらの視点で考えるかで違ってきます。
また、アップトレンドからダウントレンドへの転換を狙う際、先ほどのAUDJPYのような状況(最高値を付けた押し目を下割れしていないが、ダウが崩れている状況)でエントリーを考えるとしたら上位足の状況が非常に重要で上位足の状況次第でどこまで狙うかも変わってくるんですね。
上位足がアップトレンドであればショートをしても最高値を付けた押し目までしか狙いませんし、上位足のレジスタンスがすぐ上にある場合や上位足がダウントレンドの場合は、最高値を付けた押し目を下割れしていくものとしてポジションを保有します。
今回の内容を細かく考えてしまうと相場を見ることが難しくなってしまいますので、トレンド転換を狙う際にどちらの目安をベースに考えるのかどちらか1つに絞ってもらえればと思います。
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こんにちは。
今回の記事は
今まで読んできた中で1番ですね!
私もトレンド転換を勉強してきた中で
1番迷うところでした。
最近は上位の方向がはっきり
わかっていれば3で入ることもありますが
結局5から入るほうがすんなり
動きだすのでモヤモヤせずに
済む気がしますw
今回の記事はぜひノートに
写しておきたいと思います!
いつもわかりやすい記事を
ありがとうございます。
しのっぷさん
今回もコメント頂きありがとうございます!また、1番という評価も頂き嬉しい限りです!
トレンド転換を考えると今回のテーマは悩ましいと思いますが、これからのトレードに活かして頂けると幸いです。
いつでもご不明な点があったらお気軽にご質問くださいね(^^)