”勝ち組2割の水平線の引き方&使い方”と言うテーマで、水平線に関して前回からブログを更新しているわけですが、今回は第2回ですね。
今回は、相場参加者が意識する所に水平線を引くコツに関してお伝えしていきます。
山や谷となるポイントだけを意識していては、木を見て森を見ずの近視眼的な状態になってしまうので、広い視点で見ることが大切だからです。
ということで「相場参加者が意識する所に水平線を引くためのポイント」、そして「相場参加者がより意識するポイントへの水平線の微調整」に関して説明していきますね。
※※※この記事の内容を文章で読む場合はここから下へをうぞ※※※
水平線はどこに引けばいい?
もしかしたら「もう余裕で水平線を引けるよ、山や谷に水平線引けばいいんでしょ」と思われている方もいるかもしれません。
しかし、まだまだ押さえなければいけないことはありますので、油断や慢心は禁物です。
前回も触れましたが、相場参加者が引くような引き方・合わせ方とある程度同じにならないと、トレードや相場分析で使える有効な水平線になりません。
ですので、相場参加者が意識するかどうかに尽きるわけです。
要するに自分が引きたい所に引くのではなく、相場参加者が意識する所に引くことが重要になります。
相場参加者が意識しやすい所はどういった所だと思いますか?
前回の解説で山と谷に水平線を合わせるというのはわかったので、相場参加者が意識しやすい所は高値と安値じゃないですか?
抽象的ですね。高値と安値と言っても、チャート内にはたくさんありますよ。
前回お話したのは、あくまでも水平線を合わせるポイントです。
それだけでは木の視点になるので、森を見る視点が必要になります。
森を見る視点ですか…全体を見て相場参加者が意識する所に引けってことですね。
そうです。
んー、意外と難しいな…相場参加者が意識する所ってどんな所ですか?
では、相場参加者が意識しやすい所はどこなのか考えてみましょう。
実は相場参加者が意識しやすい所は、たくさんあります。
例えば…
・直近高値や直近安値
・目立つ高値や安値
・大きい下落や上昇が入った戻し高値や押し安値
・カップ&ハンドル
・WトップやWボトムのネック
・サポレジ転換&レジサポ転換している所
・節目の価格帯
などなど。
イメージが湧かない方も多いと思いますので、実際にチャートで相場参加者が意識する所を見てみましょう。
直近高値や直近安値(下のチャートは直近高値のみグレーで色付け)
目立つ高値や安値
大きい下落や上昇が入った戻し高値や押し安値
カップ&ハンドル
WトップやWボトムのネック
サポレジ転換&レジサポ転換している所
節目の価格帯(下のチャートはUSDJPY 100.00円)
色々と見て頂きましたが、こういった所が意識されやすい傾向にあります。
上記のポイントを押さえておけば、おおよそOKです。
ちなみに自分が見て「これ、どうなんだろう?」、「見る人によっては判断しづらいだろうな」とあなた自身が悩むポイントは、往々にして相場参加者は意識していません。
そのため、誰が見ても意見が一致するような分かりやすいポイントこそが、相場参加者が意識する所になります。
あくまでも自分視点ではなく、相場参加者の視点であることが重要です。
では、さらに相場参加者の視点に近づけるため、「相場参加者がより意識するポイントへの水平線の微調整」も把握しておきましょう。
より接点が多くなる所に水平線を微調整をしよう
ここまでの解説で相場参加者が意識するポイントは理解できたと思うので、相場参加者が引くであろう水平線はあなたも引けるようになっていると思います。
しかし、より相場参加者が意識しやすい水平線にするためには、微調整をする必要があるわけです。
なぜならより接点が多い方が、何度も価格を止めたという判断になり、意識されるからです。
水平線の微調整というのは、何でしょうか?
これまでは山や谷となる部分のひげ先、もしくはローソク足実体に合わせて水平線を引くということでしたが、少し上か下にずらしてみましょうということです。
え?せっかく合わせたのに水平線をずらしちゃうんですか?
それって手間じゃないですか。
ずらしてみた結果、より接点が多くなるのであれば微調整した方がいいですよ。
何度も価格が止められている事実があるので、その方が相場参加者はより意識しますからね。
なるほど。微調整のコツは何かありますか?
チャートの左側の過去に山や谷になる所があった場合、水平線をずらしてみて山や谷と接点が増えるのであれば微調整します。
過去に接点が生まれそうな山や谷が無ければ、特にずらさなくてOKです。
イメージできないので、微調整の仕方を実際に見せてもらえませんか?
実際にチャートで見てみましょう。
以下のチャートは、コミュニティのメンバーが引いた水平線を検証ツールに反映させたものです。
真ん中の水平線は、右から3本目の陽線のひげ先に合わせたようですが、接点がひげ先の一か所しかありませんので微調整した方が接点が増えそうですね。
接点が増えるように微調整すると、以下のように接点が3個所に増えましたね。
続いてもう一場面見てみましょう。
以下のチャートも、コミュニティのメンバーが引いた水平線を検証ツールに反映させたものです。
真ん中の水平線は、陽線と陰線の2本のひげ先に合わせたようですが、接点がひげ先の一か所しかありませんので、微調整した方が接点が増えそうですね。
接点が増えるように微調整すると、以下のように接点が2個所に増えましたね。
水平線の微調整のコツを掴んでもらえたのではないかと思います。
ここで前回のVol.1の最後の方で触れた「水平線を山や谷に合わせて引く際、値が飛んでいる場合はどうすればいいのか?」のことを思い出してみましょう。
値が飛んでいる場合は、”始値と終値のどちらに合わせても良いですが、過去の情報を見て判断して適宜変えていった方がいいでしょう。”とお伝えしていたと思います。
つまり、接点が多くなる方が始値であれば始値に合わせた方が良いし、接点が多くなる方が終値であれば終値に合わせた方が良いということです。
下のチャートの青丸が値が飛んでいる部分になりますが、ここに水平線を引く場合、陰線の終値と陽線の始値のどちらに合わせた方が良いかというと…
陰線の終値に合わせた場合は、過去に接点が生まれません。
しかし、陽線の始値に合わせた場合は、過去で接点が生まれますね。
この場合、陽線の始値に水平線を合わせた方が良いということになります。
要するに水平線は、一度引く場所を決めたとしてもそれで終わりにせず、微調整して接点が多くなるように微調整しましょうということです。
その方が相場参加者がより意識する水平線になりますよ。
まとめ
今回は「相場参加者が意識する所に水平線を引くためのポイント」と「相場参加者がより意識するポイントへの水平線の微調整」に関して説明してきました。
おさらいしておくと、相場参加者が意識するポイントは以下でしたね。
・直近高値や直近安値
・目立つ高値や安値
・大きい下落や上昇が入った戻し高値や押し安値
・カップ&ハンドル
・WトップやWボトムのネック
・サポレジ転換&レジサポ転換している所
・節目の価格帯
そして、上記のポイントを見つけて水平線を引いたとしても、チャートの左側に山や谷があれば、ずらして接点が増えるように微調整しましょうということでした。
今回一番お伝えしたいのは、水平線は自分が引きたい所に引くのではなく、相場参加者が引くであろう所に引くことです。
相場参加者が意識しない所に水平線を引いても、その価格帯で止まらない、水平線を抜けたのに走らないなどになってしまうからですね。
そういったことから利益を上げていくためには、相場参加者と同調することが必要になります。
ということで次回は、「水平線の引き直しや消すタイミング」に関してお話しますので、お楽しみに。
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