水平線講義 Vol.7の今回は、”上位足で引いた水平線を下位足に落とした際にどう考えるのか”に関してお伝えしていきたいと思います。
この記事を読み進めることで上位足で引いた水平線を下位足に落とした際の考え方を理解できるようになり、またマルチタイムフレーム分析に必要な知識も得ることができので、ぜひ最後まで読み進めてもらえればと思います。
※※※この記事の内容を文章で読む場合はここから下へをうぞ※※※
上位足で引いた水平線はそのまま下位足で使えるか?
上位足で引いた水平線を下位足に落とした際、どのようにその水平線を使用しているでしょうか?
下位足の水平線として下位足でそのまま使用する方もいれば、下位足で微調整して使用する方などいると思います。
しかし、上位足の水平線を下位足に落としてみると、往々にして下位足では使用できない水平線になっていることがほとんどです。
例を見てみましょう。
例えば下のチャートはUSDJPYの日足になりますが、グレーで色づけしている所でサポレジ転換しており、赤丸のポイントでショートエントリーをしたいとします。
日足
日足でのエントリーは時間足が大きいので、仮に下位足であるM5に落として見ると…
M5
※赤丸の部分は、先ほど日足で赤丸を付けた部分になります
下位足のM5では、ローソク足実体を水平線が抜けてしまっていることに加え、山でも谷でもないため水平線を引くべき価格帯ではありません。
こういったように上位足で引いた水平線を下位足に落として見てみると、下位足では引くべき価格帯になっていないことがほとんどであり、そのまま使用できないことがほとんどです。
どうしてこういったことが起きてしまうのかと言うと、それは上位足でサポートやレジスタンスとして判断した価格帯は、下位足にとっては非常に幅広い範囲になってしまうからです。
分かりやすく例を出してお話しますが、こんな経験をあなたはしたことがないでしょうか?
”日足で引いた水平線をMT4上で1mmずらしてみると、M5などの短期足では数十pipsずれてしまった。”
つまり、上位足の水平線が引ける価格帯は下位足では幅広いゾーンとして判断しておく必要があり、上位足のサポートやレジスタンスとなる抵抗帯を下位足で同じように判断するには、細い水平線では無理があるわけですね。
そういったことから、下位足には下位足の水平線が引ける価格帯があるため、上位足で引いた水平線は微調整して使用しなければなりません。
特にエントリーなどの細かいタイミングを取るのであればなおさらになります。
では、ここまで解説したことを踏まえ、コミュニティメンバーか行ったトレードに関してケーススタディということで次で見ていきましょう。
ケーススタディで考えてみよう
コミュニティメンバーから今回のテーマに良いトレードキャプチャをもらっているので、事例として例を見てみましょう。
以下、ここからのチャートは、コミュニティのメンバーから届いた各時間足(USDJPY 2023.1.6. 日足・H4・M5・M15)の考察とキャプチャです。
※実際にあなたも考察してみて下さいね。
D1で見た時に下降トレンドになっていて、
日足
H4でレジスタンスラインからの下落になっていたので売り目線が
H4
M5
M15
エントリーに至るまでのキャプチャが 日足→H4→M5 しかないので何とも言えませんが、H4で引いたレジスタンスの水平線をそのまま微調整せずにM5でエントリータイミングとして使用したのであれば、今回は偶然利確できたトレードになります。
と言うのも、H4で引いた水平線の価格帯が数ミリずれてしまっていると、M5に落とした際は10~20pips程度ずれてしまうことになり、今回のM5でタイミングを取れた価格帯に一致しないからです。
仮にH4で引いた水平線が数ミリ上だったら…
H4
M5では水平線がこういった価格帯に表示(下のチャートの赤い水平線)されることになります。
M5
しかし、H4で引いた水平線をM5 などの下位足に落とし、水平線の引ける価格帯に微調整して(下のチャートの赤丸の部分)エントリータイミングを取ったのであれば根拠はわかります。
M5ではサポートされたポイントがあるので、短期足でのサポレジ転換として根拠があるからですね。
M5
まとめ
今回は上位足で引いた水平線を下位足に落とした際の考え方や使い方に関してお話してきました。
上位足の水平線を下位足に落としてみると、往々にして下位足では水平線を引くべきではない価格帯になっていることがほとんどです。
なぜなら上位足でサポートやレジスタンスとして判断した価格帯は、下位足にとっては非常に幅広い範囲になってしまうからですね。
上位足の水平線が引ける価格帯は下位足では幅広いゾーンとして判断しておく必要があり、上位足のサポートやレジスタンスとなる抵抗帯を下位足で同じように判断するには、細い水平線では無理があるということになります。
そういったことから、下位足には下位足の水平線が引ける価格帯があるので、上位足で引いた水平線を微調整して使用しなければいけません。
上位足で引いた水平線をそのまま下位足でエントリータイミングで使えるのは、かなり稀なケースになるので注意するようにしましょう。
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