メッシです。

 

何事も結果を出すにはちょっとやそこらの労力では出ません。決意を強く持ったとしても、三日坊主になることが多いのではないのでしょうか？

習慣化させるにはまず仕組みについて知る必要があるのですが、習慣について非常に面白い本があります。

「週間の力」は非常に読みやすかったですし、習慣について仕組みや傾向がかなり詳しく書かれています。

では、その内容がどんなものかご紹介していきますね。

 

 

習慣の力、その内容とは？

私たちの行動は、その場で自ら決定して行動していると思い込んでいるかもしれませんが、実際のところそうではありません。私達の生活、つまり行動とは習慣の集まりにすぎなく、実に40％以上は習慣から来ています。

 

そもそも習慣とは、きっかけ⇒ルーチン⇒報酬⇒きかっけ⇒。。。の連鎖で成り立っているのですが、一度習慣確立されると、いちいち思考しなくても繰り返すようになります。この3つのいずれかが欠けてしまうと習慣にはなりません。

 

それから習慣には”良い習慣”と”悪い習慣”があり、悪い習慣を改善させることが重要で、習慣の連鎖を把握することで効果的に改善ができるようになります。

 

 

この本では様々な身近な例を出していて習慣を色々な角度から分析しているのですが、内容を一部抜粋すると

・怠惰な生活を送っていた人間が突如、充実した人生を送るようになったのは？

・全く売れなかったファブリーズが世界的ヒット商品になったのは？

・スターバックスがスタッフを一流に育て上げるプログラム開発に成功したのは？

・60年代の公民権運動が全米を巻き込む大規模な社会運動に発展したのは？

 

これらは全て習慣がキーを握っているんですね。

 

 

意外な習慣とは？

上記で挙げた内容の他に、身近なところで習慣が利用されていて面白いと思ったことにスーパーマーケットの話がありました。

 

スーパーマーケットを思い出しながら読み進めて欲しいのですが、スーパーマーケットの店内に入ってまず目につくのは、丁寧に並べられた野菜や果物であることがほとんどではないでしょうか？

 

実際のところ、まず野菜や果物が一番最初に目に入ることは考えてみれば本来よろしくありません。なぜなら、野菜や果物を最初に買いものかごに入れてしまったら、その後購入することになるであろう様々な商品を無造作に手に取ってかごに入れることで潰れてしまい、すぐに傷んでしまうからです。

 

スーパーマーケットの商品陳列や商品配置などを深く考えたことがないかもしれませんが、顧客目線で考えれば野菜や果物は、店内を一回りして最後にかごに入れられるようにすることが理論的なはずです。

 

では、なぜスーパーマーケットの入り口にまず野菜や果物が並ぶのでしょうか？

 

 

これにはスーパーマーケットの戦略がしっかりとあって、戦略的に考えられた結果によります。

最初に健康的な野菜や果物をかごに入れると、健康的でないお菓子や冷凍食品を次に目にした時に、買いものかごに入れる可能性が高くなるという心理的な統計から裏付けされたことなんです、実は。

 

さらにほとんどの人がスーパーマーケットに限らず、小売店に入店すると右に曲がる修正・傾向にあります。この習性は逆手に取られており、利益率の高いものが店の右側に配置されているんですね。

 

こういった人が普段意識しないことこそ、企業や専門家などが星の数ほどの人間の行動パターンをデータとして取ることで習慣が割り出されています。

 

 

FXにおける習慣とは？

身近な例としてスーパーマーケットの内容を出しましたが、こういった習慣が知らず知らずのうちに自分自身に影響していることは多々あります。

 

これはトレードでも同じことが言えます。

相場は大衆心理で動くので昔からチャートの動きやパターンは変わっていません。一種の習慣と同じだと言えます。その他に違う手法やパターンで損切りになっているとしても、相場に挑む心理状態は同じ。つまり習慣と言えます。

 

冒頭で触れた「私達の生活、つまり行動とは習慣の集まりにすぎなく、実に40％以上は習慣から来ている」。これから考えてみても、習慣は都合の良いように利用されてはなりませんよね。

 

チャートを見てマルチタイムフレーム分析をし、その場で決断をしてエントリーやエグジットを実行することが負ける思考の習慣になっているとすれば、”きっかけ”、”ルーチン”、”報酬”の連鎖を変える必要があります。

それぞれきっかけ、ルーチン、報酬が、エントリー、エグジット、ポジション保有などのどこに当てはまるかは各々違うでしょうし、まずは己を知るですね。

 

習慣化できない方、習慣が悪い習慣になっている方は、まずは「習慣の力」を読んで、自分の習慣を知ることから始めてみましょう。