FXでスキャルピングやデイとスイングの求められる裁量スキルの違いとは?

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メッシです。

 

トレードスタイルにはスキャルやデイ、スイングなどがありますが、スイングはスキャルやデイに比べ、裁量トレードをするうえで難易度が低いと言えます。なぜそう言えるのか?ということで、今回はトレードスタイルによって求められる裁量スキルの違いについてポイントを見ていきましょう。

 

目次

トレードする状況について

一般的にトレードは上位足の方向に合わせて下位足でタイミングを取る方が逆行しずらく利を伸ばしやすいと言えます。

 

しかし、いつも各時間足が同じ方向に動いているのは頻度的に少ないですし、また、自身のトレードレベルが上位足と一緒の方向にしか下位足でトレードできないとなるとトレードできる場面は限られてしまいます。

 

例えば上位足がダウントレンド中でリトレース(戻し)が長い間続いていると、「ショートを打つ場所を探しても中々場面に出会わない」、「エントリーしても損切りになってしまう…」という状況が多くなってしまいます。

 

 

ではこういったことを踏まえてスキャルやデイ、スイングはそれぞれどういうトレードスタイルなのか見ていきましょう。

 

 

トレードスタイルの違いについて

スキャㇽ・デイのトレードスタイルについて

スキャルやデイがスイングと比べて難しいと言われているのは、主に2つのポイントが求められることにあります。

・基準となる時間足のどの部分を狙うのかを理解したうえで売りも買いもできなければいけない

・優位性の高いポイントの絞込みとエントリータイミングを合わせなければいけない

 

 

・基準となる時間足のどの部分を狙うのかを理解したうえで売りも買いもできなければいけない

まずスキャㇽやデイのトレードスタイルは大きい波を狙いに行くのではなく、波の一部分を抜いていくトレードになるので”売り”も”買い”も両方できないといけません。

 

「売りしかできない」、「買いしかできない」となると時間足が全て同じ方向を向いている相場ばかりではありませんので、上位足と下位足で方向が違う状況でトレードしていかなければならないということになります。

 

そのため、上位足と下位足で方向が違う相場に慣れていなければトータルをプラスに持っていくのは難しくなってしまうんです。なので、どの時間足を基準にするのか、そしてその基準となる時間足のどの部分を狙うのかということをしっかり把握したうえでトレードをする必要があるんですね。

 

下の2枚のチャートは上位足と下位足で方向が違う状況の例になるのですが、H4がダウントレンドで

2016-9-14h4

 

M15アップトレンド

2016-9-14m15-1

4時間足ダウントレンドのリトレースを15分で狙った事例です。

 

※上位足と下位足で方向性が違う状況のトレードに関しては上位足と下位足で方向が違う状況でのトレード目線の固定の仕方とは?を参照下さい

 

 

・優位性の高いポイントの絞込みとエントリータイミングを合わせなければいけない

また、その他にも優位性の高い場面を絞り込んでタイミングを合わせるということも必須のスキルになります。

 

相場を見てサポートやレジスタンスなどの節に水平線を引く縦軸の判断と、MAやボリンジャーバンドといった時間の経過と共に変化する横軸の判断が

必要になるんですね。

 

下のチャートは縦軸と横軸から優位性の高いポイントを示した例になるのですが、

2016.8.2USDCADH4予測

現在レートからすぐにレートが上昇して来ればAが優位性が高い戻り売りポイントになり、すぐにレートがリトレース(上昇)してこなければ時間の経過でMAが下がって来るので、優位性が高いポイントはBとなります。

※優位性の高いポイントについてはリトレースが止まる優位性の高いポイントを考察するには?を参照下さい

 

 

こういったように、縦軸と横軸の両方からどこが一番優位性が高いのかを絞り込んでエントリータイミングを計らなければいけないので、高いレベルが要求されるんです。優位性の高いポイントを絞り込めてもエントリータイミングがお粗末であれば損切りになってしまいますので。

 

 

スイングのトレードスタイルについて

スイングがスキャルやデイと比べて難易度が低いと言われているのは方向性を間違わなければいいということに集約されるからです。

 

スイングの場合は、長期足のトレンドであるメジャートレンドに乗って行かないと流れに逆らってしまうことになるので値が伸びません。そのため長期足の方向にしっかりと合わせたトレードをしないと利益を出せません。

 

これは言い方を変えると、損切りになる時というのは方向性が間違っていたからということになるのですが、つまりスイングはスキャルやデイと違ってタイミングはそこまで重要ではなく方向性を重視しておけばいいということになるんですね。

※どこまで伸びるのかわからない等などの難しさはありますが

 

 

こういったようにスキャル・デイとスイングにはそれぞれ難易度の違いがあります。

 

 

次に裁量トレードをするうえで必要となる節(意識されて価格が止められる可能性あるポイント)の見方や、気をつけるポイントをそれぞれのトレードスタイルの視点で見ていきましょう。

 

 

スキャㇽピング・デイの節の考え方や捉え方

例えば短期足のトレンド転換を狙ってロングポジションをこれから保有するとしましょう。下落相場から上昇相場を捉える場合は、次の節となる戻し高値までを狙うことが無難です。

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なぜ次の節までを狙うことが無難なのかというと、相場は直近の戻し高値を次の上昇ターゲットとして動いていくので、ターゲットまで来ると一旦リトレースが入る傾向にあるからです。

 

直近の戻し高値は今までショートポジションを保有していた人が損切りを設定しているポイントになるため、そこまでレートが上昇して来ると売り圧力がかかりやすいんですね。

 

 

上昇トレンドが継続するにはそういった売りが入った戻し高値を1つ1つ超えて行かなければなりません。

 

こういったことからスキャㇽやデイのように1日に複数回トレードをするトレードスタイルであれば、直近の押し目や戻し高値が抵抗となってレートが一旦止められると判断するので基本的にはそこまでの幅を狙いにいくということになります。

※上昇から下落へ転換する相場のショートを狙う場合、考え方は逆になります

 

 

スイングの節の考え方や捉え方

1日に何回もトレードをせずに長めのスパンでポジションを保有するスイングであれば、直近の押しや戻しが抵抗とはならずに抜けていくと判断するので直近の細かい節は意識しません。

 

ではどういった節を意識するのかというと、長期足で接点ができるだけ多く重なる相場参加者が意識するであろうレートを意識するようにして水平線を引くのですが、もう少し実践的な説明をすると…

 

例えば長期足でアップトレンドが発生している時にロングポジションを保有するとしましょう。

 

トレンドが継続する傾向としてアップトレンドの高値の部分がレジサポ転換で上昇しているトレンドが長く継続しやすいという特徴があるので、そういったトレンドを探して高値の価格帯の節を重要視します。

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安値まで押しが入って上昇している相場を選択しない理由ですが、押しが深いのでトレンドの威力が弱くレンジになりやすい傾向が多いためです。

 

※ダウントレンドの場合は考え方が逆で、安値の部分をサポレジ転換で下落しているトレンドが長く継続しやすい傾向にあるので、そういう相場の安値の価格帯の節を重要視します

 

 

まとめ

・トレードスタイルに関して

スキャルやデイが難しいのは以下2つの点を押さえなければならないからです

①基準となる時間足のどの部分を狙うのかを理解したうえで売りも買いもできなければいけない

②優位性の高いポイントの絞込みとエントリータイミングを合わせなければいけない

 

①が理解できていないと、利確・損切りのどちらになっても勝ち負けの理由が分かりません。なぜなら、スキャルやデイは方向性が間違っていてもタイミングが合えば偶然勝ててしまい、本質を理解できず反省もできないまま次のトレードに繋げることができないからです。

 

②が理解できてないと、チャートパターンが出れば優位性の低いポイントでもエントリーしてしまう、優位性の高いポイントでもタイミングを取れないといった問題が生じてしまいます。逆にスイングはそこまでタイミング等は必要ではなく、方向性さえわかっていれば利益を上げることができます。

 

 

・節の考え方や捉え方に関して

スキャル・デイというのは直近の抵抗までの幅を抜きに行くトレードの考えになるので直近高値や直近安値といった価格帯を反発するポイントとして考え、逆にスイングの場合は利益を伸ばしていくトレードの考えになるので、直近高値や直近安値といった価格帯は抜けていくものとして考えます。

 

どのトレードスタイルでトレードするかは各自の生活スタイルも関係してくるので、好きなトレードスタイルでできない場合もあると思いますが、初心者であれば大きい時間足で長めのスパンで保有するトレードから始めることが無難ですね。

 



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