メッシです。
上位足がレンジであり、現在レートがレンジの真ん中付近にあったとしても、下位足に落としてみると意外とトレードできるポイントはあります。
そういう状況時にどんなことに気をつけてトレードすればいいのか?今回は行ったトレードを参考事例に紹介して行きたいと思います。
トレード事例
今回のトレードは2018.7.2.のUSDCHFです。
長期足(日足・H4)がレンジの環境の中、H1のサポート(大きい買いが入った押し目)を背にM30の波形を重視し、ロングのタイミングを取ったトレードになります。
今回のトレードのエントリー執行足を見るとこんな感じです。(※どこでエントリーしたのか考察してみて下さい)
ということで、M30だけを見ても状況が把握できないと思いますので、上位足の環境を見ていきましょう。
まずは日足から。
上位足のマルチタイムフレーム分析
DAY
日足を見ると、2月16日に安値を付けてからしばらく上昇基調で上昇してきており、直近の状況としてはレンジになります。
現在レートはレンジの真ん中付近に価格があるので、特にトレードの根拠となる情報は日足から拾うことができません。
別の視点で考えると、こういった横向きのMAの状況時は、±2σが抵抗帯(レジスタンス・サポート)になりやすい特徴があります。
つまり、±2σまで引き付けることが優位性を高くするということですね。
しかし、今回は±2σがどちらも遠いため参考にできません。
H4
H4も日足と同様にレンジです。
特にエントリー根拠となるポイントは見当たらないので、H4を一生懸命分析しても時間の無駄になります。
※トレードするために拾える情報があるかどうか、こういう状況のチャートは取捨選択の判断を数秒でできるようになりましょう。
H1
続いてH1。
H1では、大きい買いが入ることになった押し目(赤丸)までレートが再度落ちてきており(青丸)、反発してカップ&ハンドルが成立している状況になります。
直近の状況としてはダウントレンドのリトレース局面ですが、このままダウントレンドが継続していくのか?それともダウントレンドが終了するのか?レンジになっていくのか?色々と展開を予測することができます。
下位足に落として詳しく見てみないと、方向性がどうなのか何とも言えない状況です。
M30
今回はM30に注目しました。
すでにエントリーしてしまっているチャートになりますが、この時間足に注目した理由として、直近のダウントレンドの3つの赤丸のポイントでMAがレジスタンスになっているからです。
※MAを追いかけることでその後の展開が読みやすい特徴がありましたね、詳しくはQ&Aコーナーvol.3を参照下さい
現在レートの状況としては、一番右の赤丸のMA反発をすでに上に超えて確定しているため、すでにM30のダウントレンドは崩壊しており、M30のMAからトレンド転換が起こりそうであると考察できます。
要するにここまでの日足~M30の状況をまとめると、以下になります。
・日足・H4はレンジであり、価格がレンジの真ん中付近にあるため、日足・H4は今回のトレードの判断に繋がるポイントは無い
・H1では大きい買いが入ったポイントまでレートが戻ってきおり、カップアンドハンドルが成立済み → このあとの展開は下位足に落さないと判断できない
・M30はMAが効いている下落が直近にあり、現在レートはトレンド転換の形を作っていて、M30のMA付近で陽線が確定して反発しているので、一時的に上昇が見込める
エントリー
スプレッドの関係で約定が少し上になっていますが、右から2番目の陽線確定でエントリーしています。
エントリー根拠はシンプルに、H1のカップアンドハンドルのサポートを背にM30のMAのレジサポ転換です。
利確の考察
利確の判断をするためにいつも私が考えるのは、基本的に以下の4つです。
①大きい買いや売りが入った押し目や戻し
②上位足の障害(レートの進行方向と逆向きで迫って来るMAやボリンジャーバンド)
③フィボナッチリトレースメント(38.2%、50%、61.8%)
④節目の価格(ゼロゼロなど)
今回は上位足に障害となるものはありませんでしたし、節目のレートも付近に無かったので、利確の目安を測るために見たのは①と③です。
リスクリワード的に1:1.5は欲しかったですが、利確の候補として考えたのは下のチャートの赤丸の戻し高値です。
※
欲張って利を大きく狙うことは、今回のトレードはリスクがあります。
なぜなら、日足・H4ではあくまでもレンジの真ん中付近にレート位置しているため、レンジの真ん中付近はどちらにレートが動くのか分からず、今回のエントリーポイントは日足・H4を加味すると優位性があるポイントではありませんので。
フィボナッチを引いてみるとこんな感じになり、50%とも重なるポイントですね。
エグジット
先ほど説明した利確のポイントまでレートが来た時に、上昇の勢いが強く伸びそうだと判断したため、フィボナッチ50%を抜けて61.8%まで行く可能性があると考察しました。
そのため利確のターゲットを変更し、もう一段上の戻し高値でありフィボナッチ61.8%でもある価格に指値を設定しています。
その後
61.8%も抜けていき、その後急落しています。
まとめ
今回は長期足で優位性がない状況の中、H1とM30の中期足をメインにトレードをしましたが、忘れてはならないのがあくまでも上位足である日足・H4のレンジの真ん中付近にレートがいると言うことです。
H1で優位性があるポイントでも、上位足にしてみたら優位性が無いポイントになるので、あまり大きい幅を狙わず少ない幅を狙いにいくことが望ましいですね。
今回は勢いがあったので利を伸ばしましたが、常に上位足の環境は頭に入れておくようにしましょう。
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