メッシです。
今回はチャートパターンの種類からブレイクアウトの方向性を掴むコツについて解説していきます。
※転換のチャートパターンについてはこちらを参照ください
目次
ブレイクアウトとは?
相場には相場参加者が意識しやすい水準があります。その意識されやすい水準には、”直近高値や直近安値”、”トレンドライン”、”MA”、”以前、大きな下落や上昇が入った起点”、”以前の保合い水準”、”00ライン(ゼロゼロライン)”などなど。
相場ではこれらの重要な水準にレートが引き寄せられるといった傾向があります。
相場がこのような水準へ引き寄せられては離れる、といったことを何度も繰り返していると相場の中にエネルギー溜まり、その溜まったエネルギーが解放されて重要な水準を超えて行く時に発生するレートの動きがブレイクアウトです。
つまり引き寄せられては離れるといったレートの動きは、中々超えることができないサポートやレジスタンスがあるからであり、それらが相場参加者の意識や注目を集めていずれ抜けていくことになるのです。
ブレイクアウトが発生する原因とは?
ブレイクアウトが発生する原因や理由はいくつかあります。
まず前提として共通することは、相場参加者に意識されるサポートやレジスタンスのレートに近づく度にブレイクアウトするしないのどちらにせよ、相場参加者がショートポジションやロングポジションを持つ準備をしています。
そのような背景でポジションを持とうとしている中、指標発表やタイムリーなニュースを引き金としてブレイクアウトが発生することになります。
いつブレイクアウトが発生するのかというのは誰にも予測できませんが、ブレイクアウトが起こる前の環境やチャートパターンにより、ブレイクアウトする方向性はある程度予測をすることができます。
レンジブレイクアウトについて
相場がレンジの状況である時は、上なのか下なのかといった方向性を定めようとしながらもサポートとレジスタンスに止められ、その間で抜け出せずに売りと買いが拮抗した状態です。
このレンジの状態の期間が長ければ長いほど相場参加者の意識度合は高く、ブレイクアウトした時の勢いは大きくなる傾向にあります。
レンジといっても様々あり、相場参加者の考えは違ってきます。
レクタングル
明確なサポートラインとレジスタンスラインの間で推移する横ばいのレンジで、レンジ上限まで来れば買っている人は利食いをして売りが入ることになり、新規ポジションを持つ人はレンジ上限を高値圏と判断して売りを入れることになります。レンジ下限では逆のことが起こります。
こういった状況からレンジ上限や下限ではレートが跳ね返りやすいといった性質があります。
レクタングルはトレンドの途中で形成される傾向があるため、アップトレンド時に形成されれば上に抜けやすく、ダウントレンド時に形成されれば下に抜けやすい傾向にあります。
トライアングル・ペナント・ウェッジ
トライアングルは形状により、アセンディングトライアングルとディセンディングトライアングル、ウェッジ、ペナントなどに分類できます。
これらはレクタングルの横ばいのレンジとは違い、前の高値や前の安値のレートを必ずしも意識しないで形成されるレンジです。上昇している形もあれば下落している形もあり、レンジ下限とレンジ上限が収縮する方向に傾いてからブレイクアウトする形などあります。
見た目は違いますが、基本的に性質は同じでブレイクアウトする方向を探りながらレンジ状態が継続していることになります。
アセンディング・ディセンディングトライアングルはトレンドの途中に形成される傾向が多いです。
・アセンディングトライアングル:上昇トレンド時に形成されることが多く、安値も切り上がって来ていることから上にブレイクアウトする傾向にあります。
・ディセンディングトライアングル:下降トレンド時に形成されることが多く、高値が切り下がって来ていることから下にブレイクアウトする傾向にあります。
ウェッジもトレンド中に形成されることが多く、上昇ウェッジと下降ウェッジがあります。
・上昇ウェッジ:下降トレンド中に形成される傾向が多く、下にブレイクアウトすればトレンド継続、上にブレイクアウトすればトレンド転換を示唆します。
・下降ウェッジ:上昇トレンド時に形成される傾向が多く、上にブレイクアウトすればトレンド継続、下にブレイクアウトすればトレンド転換を示唆します。
ペナントはブレイクアウトする方向性に規則性が無く、その時の相場状況によります。
※ウェッジとペナントの違いは、ペナントは上限が下がって下限が上がる形ですが、ウェッジは上限と下限がどちらも同じ方向に上がるか下がるかしているレンジの状態になります
フラッグ
フラッグはトレンド中に形成される傾向が高く、上昇フラッグと下降フラッグがあります。
上昇フラッグは上昇トレンド時に、下降フラッグは下降トレンド時に形成され、これらはトレンド方向と逆方向に動いてレンジを形成してトレンド方向にブレイクする傾向にあります。
まとめ
今回取り上げた保合い(レンジ)のチャートパターンに共通していることとして、ブレイクアウトすれば相場参加者がレンジブレイクアウトを認識することになります。
その結果、
・ブレイクアウトを認識することによってその方向に動意づいた相場参加者が新規ポジションを入れる
・サポートやレジスタンスの少し離れた所にストップを置いている人のストップを巻き込む
こういった状況が起こるため、ブレイクアウトの勢いはさらに増すことになり、勢いは継続することになります。
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