メッシです。
利確に関してタイミングがわからないという場合は、判断目安を付けるのにN値やE値と言うものがあります。
比較的裁量が無い方でも簡単に利確目標のターゲットを決めることができるので、ポジションを保有する際に利確のタイミングを掴めない方は参考にしてみて下さい。
ということで今回は、利食いの判断目安に有効活用できるN値とE値の使い方について解説していきたいと思います。
N値とE値の解説をする前に前提知識として必要になるトレンドのおさらいをしていきましょう。
目次
推進波と調整波とは?
トレンドには上昇トレンドと下降トレンドの2種類がありますが、どちらのトレンドにしても上昇と下降の2つの波(値動き)が見られます。
これは決済が入ったり新規ポジションを持つ人がいるからなのですが、この2つの波はトレンド方向に動く「推進波」と、トレンドと逆方向に動く「調整波」の2つで波形を作っているんですね。
推進波の方が調整波よりも大きくなることによって、トレンドが継続していくわけです。
※上昇トレンドであれば上昇(推進波)が下降(調整波)よりも値幅が大きく、下降トレンドであれば下降(推進波)の方が上昇(調整波)よりも値幅が大きいということですね
つまりトレンドが継続するのであれば「推進波」>「調整波」になりますが、トレンドが継続しなくなる場合(レンジもしくはトレンド転換)には「推進波」≦「調整波」ということになります。
まずはこの推進波と調整波を押さえておきましょう。
N値とE値について
N値とE値は、推進波の値幅を元に判断するレートの目標値のことを言います。
つまり前回の推進波の値幅がわかっていれば、押しや戻しの調整波の後にどれだけ値が伸びるのか判断できるということです。
N値とE値のどちらも簡単に判断することができ、利確の判断目安の1つにすることができます。
ではN値とE値についてそれぞれ見ていきましょう!
N値とは?
まずは視覚的に判断しやすいよう、簡略図で見てみましょう。
N値は前回の推進波と次の推進波の値幅が同じ長さになります。
つまり上昇相場において調整波の後、直近の上昇した値幅と同じ値幅を上昇したポイントがN値になり、下降相場においては、調整波の後に直近の下降した値幅と同じ値幅を下降したポイントがN値ということです。
※N値はフィボナッチエクスパンションの100%の値と同じになるので、フィボナッチエクスパンションを描画するだけで判断することができます
E値とは?
まずは視覚的に判断しやすいよう、簡略図で見てみましょう。
E値は前回の推進波の長さが、修正波の始点から次の推進波の終点までの値幅が同じ長さになります。
つまり上昇相場において、直近の推進波の終値からその推進波の値幅分上昇したポイントがE値であり、下降相場では直近の推進波の終値からその推進波の値幅分下降したポイントがE値ということです。
※推進波や修正波の認識に自信が無い方は、インジケーターのZIGZAGを表示してみると2つの波を認識しやすくなります(FX相場の波形の認識の仕方とは?チャートにZIGZAGを組み合わせて簡単に判断してみようを参照下さい)。
N値とE値をチャートで見てみよう
一般的にN値はトレンド相場での利食いの目安に、E値はレンジ相場のブレイク後の目安に使われるとされていますが、E値はトレンド転換の際の利確の目安にも使用することができます。
トレンドフォローでポジションを持った場合はN値で目安を計り、トレンド転換とレンジブレクでポジションを持った場合にはE値で目安を計るということで実際にチャートの方で見てみましょう。
トレンドフォローでエントリーする場合
下のチャートの一番右の陰線でトレンドフォローのショートエントリーをした場合、利確の目安を判断するのにN値で考えると、利確目標は緑の丸のポイントのレートになります。
その後の展開を見ると…
トレンド転換でエントリーする場合
下のチャートの一番右の陰線でトレンド転換のショートエントリーをした場合、利確の目安を判断するのにE値で考えると、利確目標は緑の丸のポイントのレートになります。
その後の展開を見ると…
レンジブレイクでエントリーする場合
下のチャートの一番右の陰線でレンジブレイク後の戻りを待ってショートエントリーをした場合、利確の目安を判断するのにE値で考えると、利確目標は緑の丸のポイントのレートになります(※グレーで色付けしたところをレンジと判断しています)。
その後の展開を見ると…
まとめ
N値やE値は視覚的に簡単に判断できるので、「チャートを見ても利確をどの辺にしたらいいかわからない」などの利確に悩みを持っている方の悩みを払拭してくれるのではないかと思います。
特にチャートの左側に情報(水平線を引くことができるサポートやレジスタンス)が無い場合、目標となるレートが無いのでどこまで狙っていいのか判断が難しいことがよくありますので、そういう時はE値やN値を判断の目安にするのも1つの方法です。
しかし、あくまでもN値、E値は目安になりますので、必ずレートが到達するということではありません。
なので、利確をN値、E値に完全に依存するのでなく、レートが到達しないことも想定した裁量を常に心がけるようにしましょう。
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