メッシです。
ブレイクアウトしたのかしていないのかの判断は人によって違うと思いますが、どのようにブレイクアウトの認識をされているでしょうか?ブレイクアウトしたと思っても、結果的に”だまし”だった…といった経験が一度はあると思います。
今回はブレイクアウトしたのか?してないのか?の判断基準についてトレード事例を例に解説していきます。
目次
そもそもブレイクアウトとは?
ブレイクアウトについてはブレイクの判断の仕方とは?の記事で詳しく解説しているのですが、簡単におさらいしておきましょう。
ブレイクアウトはつまり相場に相場参加者が意識しやすい水準があり、その意識されて何度も止められている価格帯を超えて行く状態ですが、結果的に”だまし”になってしまうことも多々あります。
相場ではこれらの重要な水準にレートが引き寄せられるといった傾向があり、「相場がこのような水準へ引き寄せられては離れる」といったことを何度も繰り返していると相場の中にエネルギー溜まり、その溜まったエネルギーが解放されて重要な水準を超えて行く時に発生するレートの動きがブレイクアウトです。
要するに、引き寄せられては離れるといったようなレートの動きは、中々超えることができないサポートやレジスタンスがあるからであり、それらが相場参加者の意識や注目を集めていずれ抜けていくことになるのです。
今回、ブレイクアウトの判断に関して例としていい場面がありましたので、実際にトレード事例を例にブレイクアウトの捉え方を考えていきましょう。
トレード事例
今回解説するトレード事例は、2016年8月23日のUSDJPYです。
下のチャートはショートエントリーから数分後のチャートになります。
M5
まずはマルチタイムフレーム分析からしていきましょう、上位足の環境はとても重要ですからね。
上位足をマルチタイムフレーム分析
まずは上位足である長期足(4時間足)からマルチタイムフレーム分析していきましょう。
H4
4時間足の環境を見ると、レンジを形成している(グレーで色付けした部分)状況であるということがわかると思います。4時間足を見てもエントリーポイントが見えてきませんので、時間足を落として見ていきましょう、
M15
15分足を見ると、サポート(青いライン)を下にブレイクアウトしている状況です。この15分足のサポートを5分足に落としてタイミングを取っています。
執行足の5分足を見てみましょう。
黒い矢印の陰線確定でエントリーしているのですが、5分足の状況を分析すると…
Aでブレイクアウトしてサポートライン(15分足で引いた青いライン)を抜けているのがわかると思います。
その後戻しを待ち、BのMAでレートが止められたのを確認してエントリーしているのですが、「MAでレートが止められたのを確認しているのに、なぜBの陰線でショートを打たないのか?」という疑問を持たれたかもしれません。
エントリー根拠とブレイクアウトの考え方について
ではもう一度上位足である15分足を見てみましょう。5分足のAのポイントが赤い四角で囲った部分になります。
15分足ではひげで引かされてしまっています。これが意味することは、5分足ではブレイクアウトしていたのに15分足ではブレイクアウトしていないということになってしまうんですね。
つまり、5分足のブレイクアウトは”だまし”になるかもしれないということがこの時点で可能性を残しています。
※もう一度先程のチャートを表示しておきます
要するにBの陰線でショートエントリーしてしまうと、サポートを抜けていないうちにショートをするということになるので、5分足のブレイクがだましになってしまう可能性を残している以上、サポートを再ブレイクしていくのを確認してからエントリーすることが安全になります。
どこまで狙うのか?利確の判断について
利確に関してですが、上位足で考えた時に4時間足では意識されそうな価格帯がわかりずらかったので1時間足をまずは見ています。
H1
ショートポジションを保有している相場参加者が1時間足などの中期足を見た時に、次に意識するであろう安値がチャート内の赤い四角のポイントになります。
そのため、そこまでの15pipsを狙いに行くトレードでしたが、短期足の5分に落とした時に意識される可能性があると判断したポイントがあったので手前で利食いをしています。
その赤い四角のポイントを短期足に落として詳しく見ると…青い丸の所が利確の根拠になります。
赤い四角で囲った部分はレンジ帯になりますが、そのレンジ帯をブレイクしていく起点となって買いが入ったポイントが青丸になり、そのポイントのレートで利確をしています。
利確時のチャート(M5)
まとめ
事後のチャートを色々と確認してもらうと気づきがあると思うのですが、ブレイクアウトが失敗になっている場面というのは、上位足にしてみるとレートがひげで引けてしまっていることが往々にしてあります。下位足で実体で抜けたからといっても必ずブレイクアウトしたということではないですので、注視してみて下さいね。
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