利が乗ってから損切りを建値に移動した方がいいのか?FXのストップ設定について

この記事は4分で読めます

メッシです。

 

今回はご質問を頂いたのでお答えしていきます。

ご質問の内容はこちら

Mさん

ある程度利が乗れば建値に損切りを持っていくのでしょうか?

教えてください。


メッシ

Mさんありがとうございます。

 

ということで、今回は利が乗ったら損切りを建値に持って行った方がいいのか?ということに関して回答・解説していきます。

目次

建値に損切りを動かすことに関して

損切りを建値にずらした方がいいのか、それともずらさない方がいいのか、これについて解説する前にこんな経験ありませんか?

 

あなたも一度は以下のような経験をしたことがあるはずです。

「利が乗った時に損切りを建値に戻しておけば、マイナスにならずに済んだのに…」

「利が乗ったので、損切りを建値に戻したら決済されてから思惑の方向に行ってしまった」

 

 

結果的にマイナスで終わるのは嫌ですし、かと言って利益を確定できていたはずが±0で終わってしまうのも嫌ですよね。

では、結局のところ、損切りは建値にずらした方がいいの?ずらさない方がいいの?ってことことになると思います。

 

これに関してどちらがいいのかは、戦略や相場の状況、自分の性格などによって違うので、一概にどちらがいいのかは言えませんが、今回以下の2つの視点から私の見解を解説します。

・波の波及

・もう一度試しに来る

 

 

波の波及

”波”というと、トレンドの波のことを言いますが、アップトレンドにしろダウントレンドにしろ、一方向の波だけではなくて必ず上昇と下降の波があります。

 

これは、いわゆるトレンド方向の”推進波”とリトレースの”調整波”になるのですが、この2つによって波形が作られているわけです。

 

推進波と調整波による波形

 

そして、この波形にはある特徴が見られます。

その特徴というのが、下位足の波のリズムが上位足の波のリズムに波及する時、大きな戻しや押しを作るということです。

 

例えば下位足で波形を描いて上昇してきているとしても、ある上位足にすると、波形らしい波形を作らずに上昇してきていることになります(下の色付けしているエリアに注目)。

 

左が下位足で、右が同一時間の上位足

 

先ほど”アップトレンドにしろダウントレンドにしろ、一方向の波だけではなくて必ず上昇と下降の波があります”という説明をしたことを思い出してもらいたいのですが、上のチャートの上位足で波形が無いということは、いずれは上位足でも波形を作るということになるわけです。

 

つまり、どこかのタイミングで上位足に調整波が作られることになり、このタイミングこそが下位足の波のリズムが上位足の波のリズムに波及していく状況です。

 

下位足でこのタイミングを見ていれば、大きい押しが入ることを目撃することになり、その後、上位足の波に波及するので大きく上昇していくことになります。

 

この大きい戻しや押しが入りやすいのが、傾向的にトレンドの3波目移行に見られることが多く、3波目以降、レンジになるか大きな戻しを作る傾向にあるのです。

※この3波目以降の状況に関しては、FXでトレンドの波形の認識から戻り売りのタイミングやポイントを考察を参照下さい

 

 

ここまでのことが、損切りを建値にずらすこととどういう関係があるのか、以下の状況で見てみましょう。

Aでエントリーして損切りを青いラインに設定→利が乗ったので損切りを緑のラインの建値にずらす→上位足の波に波及して大きい戻しが入る→Bで決済されて思惑の方向に動いていく

 

 

上は一例ではありますが、こういったようにエントリーポイントによっては、利が乗って建値にずらしてしまうと、刈られた後に思惑の方向に動いていってしまいます。

もしあなたのトレードが、損切りを建値にずらすことで決済されてから大きく思惑の方向に動いていく傾向が多い場合、”波の波及”が考えられる原因の1つに挙げられます。

 

 

もう一度試しに来る

レートの動きの特徴の1つに、高値や安値を再度試しに来るという特徴があります。

 

重要な価格帯付近でのレート反応を考えてみてもらいたいのですが、重要な価格帯までレートが到達すると、レートが止められる、または抜けていく、のどちらかの展開になるかと思います。

※ここからは重要な価格帯付近で、レートが止められる場合の展開について話を進めていきますね

 

 

例えば、相場参加者が意識するであろう長期足の抵抗帯までレートが到達し、そこで短期足に落としてトレンド転換の形でショートをした場合を考えてみましょう。

 

下位足でトレンド転換を上手く捉えることができ(Wトップのネックラインでサポレジ転換したAの陰線でショートし、損切りを直近高値の少し上に設定)、ある程度利が乗ったとします。

 

相場参加者が意識するであろう長期足の抵抗帯(レジスタンス)を背にショートしているわけですから、ある程度大きく落ちることが考えられますよね。

 

では、損切りを建値にずらして負け(損切り)を回避し、大きく狙って引っ張ろうとするとどうでしょうか?

この場合、建値に引っかかった後に大きく落ちていく展開が、傾向的に多いです。

 

実際にチャートで見てみましょう。

 

こういった状況になるのは、相場参加者は短期足だけを見てトレードしているわけではなく、当然上位足を見てトレードしている人もいるためです。

 

つまり、上位足でもう一度抵抗帯を試しに来るという相場心理が働きます。

※ここでトレンド転換を示唆するチャートパターンを思い出してもらいたいのですが、WトップやWボトムにしろ、ヘッド&ショルダーや逆ヘッド&ショルダーにしろ、相場心理が働いてもう一度高値や安値を試しに行くからこそ、心理状態を反映したトレンド転換のチャートパターンが作られます

 

 

そういったことから、下位足のトレンド転換から発生した下落がずっと続くということは、上位足で見ればV字反転することになるので、下位足で戻しを作らず下落がずっと続くということは傾向的には多くないんですね。

 

ここまでの流れに関して、下位足と上位足を同時に見てみましょう(色付けしているエリアが同じポイント)。

このまま下位足で下落が続くということは、上位足ではV字で反転することになってしまいます。

 

その後

下位足で大きい戻しが入り(この大きい戻しが、上位足でもう一度上を試しにいくという流れ)、そこから大きく落ちていく投げれに。

 

 

こういったことから、エントリー後に利が乗ったからといって損切りを建値にずらして利を引っ張ろうとすると、決済されてから思惑の方向に大きく動いていってしまいます。

 

 

まとめ

もしあなたが、エントリー後に利が乗って建値に損切りをずらし、その後決済されてから思惑の方向に大きく動いてしまうケースが多い場合、下位足の視点だけでなく上位足の状況も確認してみましょう。

 

今回解説したケースが全てではありませんが、利を引っ張るのなら損切りはずらさず、また、損切りを建値にずらすのであれば、ある程度のところで利食いをするのがいいかと思います。

 



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