メッシです。
エントリーする際、損切りをどこにするかは絶対に決めておかなければなりませんが、利確目標がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか?相場次第ですが、利益を最大化させる優れたテクニカルがあるので解説していきたいと思います。
ということで今回はフィボナッチエクスパンションの使い方と相場の予測の仕方について解説していきます。
目次
フィボナッチエクスパンションとは?
フィボナッチリトレースメントは押しや戻しの目安を計るものでしたが、フィボナッチエクスパンションはトレンド相場で次の押しや戻しがどこから入るのか?の目安を計るツールです。
例えばアップトレンドであれば押し目を付けながら上昇して行きますが、上昇時に次の押し目がどこで入るのか(つまり上昇が止まるところ)を予測する時に使用します。ダウントレンドであれば考え方は逆ですね、下落時に次の戻しがどこで始まるのか(つまり下落が止まるところ)を予測する時に使用します。
フィボナッチエクスパンションをトレードに活かす状況は?
フィボナッチエクスパンションの説明をしましたが、どのようにトレードに活かすのかというと、利確の目安としての使用が挙げられます。
ポジションを保有している状況を考えるとどうでしょうか?トレンドフォローでポジションを保有している場合、上げ続ける・下げ続ける相場はありません。そのため、上がるにしても下がるにしても押しや戻しが必ず入ります。長くポジションを保有する場合やリトレースに耐えるというのであればいいのですが、スキャㇽピングやデイトレなどでトレンド方向の「ひと伸び」を狙うのであれば、利確の目安があったり、リトレースに入る前に手仕舞えればストレスは減ります。
そういったことからエグジット戦略に使用することで、利確の目安やターゲットをある程度予測することができます。
フィボナッチエクスパンションをチャートに表示するには?
フィボナッチリトレースメントは安値から高値へ(高値から安値へ)の2点だけで引くことができたのですが、フィボナッチエクスパンションは以下の引き方をします。
・アップトレンドの場合、前回安値と直近高値、さらにもう一つ直近安値の3点で引く
・ダウントレンドの場合、前回高値と直近安値、さらにもう一つ直近高値の3点で引く
ここではアップトレンドで使用するということで話を進めますが、ダウントレンドの場合は操作方法や考え方は逆になります。
実際にチャートに表示の仕方を見ていきましょう。
MT4のメニューバーの”挿入”をクリックし”フィボナッチ”から”エキスパンション”を選択します。
前回安値(A)にカーソルを合わせ、そのままドラッグして直近高値(B)に合わせて離します。
※この時点ではまだ2点しか標準を合わせていないので、3点目(C)をダブルクリックして選択状態にし、直近安値に標準を合わせることでフィボナッチエクスパンションの表示が完了になります。
3点目を直近安値に合わせることでフィボナッチエクスパンションの表示は完了になります。
フィボナッチエクスパンションを引くタイミングとは?
表示の仕方がわかったところでおさらいしておきますが、フィボナッチエクスパンションはトレンド相場でトレンド方向に動き出したのを確認してからそのトレンドの押しや戻しがどこで入るか?の目安を計る(ポジションを保有しているなら利確として)ものです。
では、トレードへの活かし方をチャートでわかりやすく見ていきましょう。
下のチャートは高値と安値を切り上げ、②の高値を④で超えてアップトレンドが発生した所です。
すでにロングポジションをどこかで保有しているものとし、利確をするのにどこまで上昇して押しが入るのか?の予測をつけるために②の直近高値を④で超えた時点でフィボナッチエクスパンションを引きます(始点は前回安値の①、2点目は直近高値の②、3点目は直近安値に合わせる)。
フィボナッチエクスパンションを引くと色々数値レベルが出てきますが、この数値がリトレースの入る目安の数値となります。
※必ずこれらの数値でレートが折り返すということではありませんのでご注意を
フィボナッチエクスパンションの使用する数値レベルは?
数値レベルが色々と出てくると言いましたが、使用するのは61.8%・100%・161.8%です。数値が大きくなるにつれて現在レートから数値が離れていくことになります。
ここで気をつけることとして、利を伸ばすことは利益を最大化するのに必要なことですが、狙う利幅が大きくなればなるほど狙った所まで到達する可能性は低くなりますので、どの数値レベルで利確目安を決めていくのかを見ていきましょう。
フィボナッチエクスパンションをトレードに活かすには?
61.8%~161.8%の数値レベルで利確を考える際、どの数値が正解というのはありません。相場次第で判断して行く必要があります。
以下のチャートは先程の続きのチャートで、100%でレートが止められて押しが入っているがわかりますよね?
しかし、これは結果論であって61.8%でリトレースが入っていたかもしれません。どこでリトレースが入るのかというのは誰にもわかりませんので、相場の状況に応じて判断していく必要があります。
では、次のチャートで考えてみましょう。
①~③で安値と高値を切り上たのでアップトレンドへと転換し、④で②の高値を更新したのでトレンド継続となり、フィボナッチエクスパンションを引きます。
ここでロングポジションをすでに保有しているとして利確目標を考えると、フィボナッチエクスパンションを引いた時点で61.8%はすでに直近高値②のラインの下にあり、利確目標としては使えません。そのため、100%か161.8%が利確目標の目安となるのですが、リスクリワードが1:1以上になることが重要になります。
上のチャートのその後は以下のようになりました。
トレードに活かすために相場の状況に応じて確認するポイントには以下があります。
・フィボナッチエクスパンションを引いた時点で61.8%が内側にあれば、 リスクリワードが1:1以上になる数値100%と161.8%のどちらかを目安の判断にする
・フィボナッチエクスパンションを引いた時点で61.8%が外側にあれば、 リスクリワードが1:1以上になる数値61.8%~161.8%のどれかを目安の判断にする
※161.8%を目安にすると利幅が大きくなるので、到達する可能性は下がります
まとめ
利確に正解は無いのでどこで、利確をどこにするかというのが判断として難しいところです。そこで、テクニカル指標の1つであるフィボナッチエクスパンションがトレンド相場で次の押しや戻しがどこから入るのかの目安を知るのに有効で、利確の目安としてトレードに活かすことができます。
トレンドが継続したのを確認できたらアップトレンドの場合、前回安値と直近高値、さらにもう一つ直近安値の3点で引き、ダウントレンドの場合、前回高値と直近安値、さらにもう一つ直近高値の3点で引きましょう。
使用するレベルは61.8%、100%、161.8%で、相場状況に応じてどの数値を目安に使うのかは裁量判断が必要になってきますが、61.8%が内側と外側のどちらにあるかで61.8%を目安として使用できる・できないが変わってきます。
後は1:1以上になる数値レベルを選んで目安にしますが、数値レベルが大きくなれば現在レートから遠くなるので到達しない可能性も出てくることを加味して利確目標を決めましょう。
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