メッシです。
ポジションを持ってから逆行してしまった場合、根拠が崩れたところで損切りをしっかり行えているでしょうか?
最悪なのは損失を許容できずにナンピンをしてしまうことです。
今回はナンピン(難平)について状況などを解説していきます。
目次
ナンピンとは?
ナンピンは漢字で書くと”難平”と書きますが、ポジションを持っている状態で逆行してしまった場合にさらに同じ方向のポジションを持つことを言います。
買い(売り)ポジションを保有後、上がらずに下落(下がらずに上昇)してしまった場合は、下がった(上がった)価格で買いポジション(売りポジション)を買い(売り)増しすることでポジションを買った(売った)平均購入レートを上げる(下げる)ことを狙ったものですね。
ナンピンは当初のトレードが間違いだったことを認めたくないという心理から来るものです。
最初からポジションの平均購入レートを安定させることが計画としてあった場合は、ナンピンではなく分割したエントリーになりますので問題ありません。
しかしそうでなければ危険(後述します)です。
言葉だけではわかりづらいと思いますのでチャートを使って説明していきます。
例としてドル円を90.00で1万通貨ロングした場合、89.00まで下落すると含み損は100pipsになります。
ここでさらに1万通貨ロングすると平均購入レートは89.50となります。
つまりレートが89.00から89.50までの50pips上昇すれば、収支が±0になるというわけですね。
上の例ではナンピンが成功した例ですが、次の例を見てみましょう。
例としてドル円を90.00で1万通貨ロングした場合、89.00まで下落すると含み損は100pipsになります。
ここでさらに1万通貨ロングすると平均購入レートは89.50となります。
つまりレートが89.00から89.50までの50pips上昇すれば収支が±0になりますが、レートは上がらず88.50まで下がってしまうと含み損は200pips(90.00→88.50+89.00→88.50)抱えることになります。
このように必ず相場が戻ってくれるという保証はありませんので、思惑の方向と逆へ行ってしまえば当初のポジションの含み損に加え、ナンピンしたポジションの含み損まで含み損を抱えることになります。
ナンピンをやってはいけない理由とは?
相場は波を作って動くものなので必ず上下に動いてチャートを形成していきます。
そのため、ナンピンをすることで利益を上げられる可能性は十分にあるんですね。
誰でも天井(底)で買って損切りするのは嫌なので、相場の反発を期待してナンピンをすれば購入レートが平均化されるので勝率は上がります。
しかし、レートが戻ってくることを期待してポジションを持つことはそもそもギャンブルですし、損をするときは大損をすることになりますのでナンピンはやってはいけません。
そのため自分の持ったポジションが逆行してしまったら、一旦損切りをしてポジションを手放すということが重要です。
仕切り直しは大切です。
サンクコスト効果
損切りをせずにナンピンをし続けてポジションを保有していると、人間の心理的傾向からますますポジションを切れなくなります。
”サンクコスト効果”といった心理があるようにナンピンを繰り返していると、ナンピンしたコスト(お金や時間)が無駄になってしまうため、ポジションを決済したくても心理的にポジションを決済できなくなってしまうのです。
※サンクコスト効果とは行動した結果、その際に生じたコスト(既に支払った費用や時間、労力)を考えることで、無駄にしたくないとその後の意思決定に悪い影響を与え、合理的な判断ができなくなってしまう心理状態
これはロットが大きければ尚更決済できなくなります。
最悪の場合は証拠金維持率が耐えられなくなり、マージンコールやがては強制ロスカットといった結果を招くことになってしまいます。
そういったことからも、当初のポジションを持った根拠が崩れた所でしっかりと損切りをするようにしましょう。
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